精神の美しい特権

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     まぁ、変態を片仮名で書けるぐらいの輩であれば、ひと様や世の中に害を及ぼさない程度に、個人的な快楽を追求する情熱が溢れていらっしゃるだけなのでしょう。 つまり、時たまヘンなことをするけど、まともな紳士淑女であるはず。 自分がそうだと主張するつもりはありませんが、こうした恥ずかしい内容を理想の世界として覚悟を決めるにあたって、少なくとも潔白な自意識と、多少は恵まれた特権とも言えそうな精神状況に身を置かないと、とてもじゃないが、あんなおバカなことは、やってられんだろう。 もちろん、法に触れることはしないし、僕というヘンタイの存在そのものが犯罪なのだという「言葉責め」は成立しても、実質的には遊戯の範囲内で、何かトラブルなど発生しても、大人の流儀で無かったことにする程度なんだと思う。 それにしても、「なんともおバカなことやってるんだろう俺」みたいな罪悪感は常にあるし、それ自体が犯罪とは言わないまでも、やってることは非常識、不道徳という表現には当てはまる部分はあるのかもしれない。 そういった、面倒くさいことを全て引き受けて、寄り添って、とにかく真摯におつきあいして下さる、パートナーや職業女王様には本当に感謝の気持ちでいっぱいである。  昔はそこまで考える余裕がなかった。 若い時は、性的にもイケ逝けドンドンであったし、プロに対しては顧客満足度を求めるゴーマン野郎であった。もっと謙虚に、リスペクして対峙すべきであったのに・・・ 自分の恥ずかしい性癖よりも、そうしたことに無頓着だった過去の自分が今は恥ずかしい。 『精神のいちばん美しい特権の一つは、老いて尊敬されることである』(スタンダール) 正直に告白すると、僕はマゾのくせに、尊敬もされたいという歪な願望もある。 (ケシカランですな) 別に女王様から尊敬されたいという意味ではない。何かの間違いで仮に尊敬されでもしたら、それはそれで嬉しいものだが、少なくとも気に入られて、その上で哀れみか憐憫の情みたいな方がいい。 SMプレイの羞恥責めで、軽蔑されたい願望というのあるが、あれと似ている。 しかしこれは、心の底から軽蔑され、嫌われたいということではない。 そんなコトは百も承知で、可能であれば好かれつつ「バカみたい」と女王様に思われてみたいという、言葉で説明するとこれほどバカみたいな願望もないものだが、そういった複雑で矛盾した思いは、マゾヒズムのところどころに見え隠れする。 何もかも、正直に告白するという、カミングアウト・プレイというのもある。 いつかやってみたいのが、 「女王様! 僕を奴隷にして下さい。そして、奴隷の僕のことを尊敬して下さい!」 と叫ぶこと。 ありがちなのが、鞭で打たれたり、顔を踏みつけられて、「尊敬」されたりする・・・(>__
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