由美と美弥子 3050

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    「かんぱーい」 3つの缶が、テーブルの上で交わされた。 アルミのあたる鈍い音がした。「あー。 乾杯だけは、グラスの方が良かったわね」「万里亜さん! 今さら」「さ、飲も飲も。 味は一緒よ」 万里亜は、缶を口元で大きく傾けた。 白い喉が起伏する。 エロチックだった。 男性なら、この時点で飛びかかってるのではないか。「あー、美味しい」「すごいー。 一気にぜんぶ開けちゃった」「350だもの。 やっぱ、500にすれば良かったか」「お代わり、持ってきます」「2本、お願い」 缶ビールを両手に持って戻ると、万里亜がグラスを口に運んでいた。「由美ちゃんの、もらっちゃった」 由美が、自分の缶からビールを注いだのだろう。「さ、食べましょう。 ピザが冷めちゃうわ。 このお重、ちょっと有名なのよ」「いただきます」 由美は、取り皿も用意してあった。 テーブル中央に積んである。 うっかりしているようで、案外気も回ることに感心した。 でも、万里亜の前だからかも知れない。 それを思うと、少し複雑だった。 賑やかな宴は、時間を忘れた。 テーブルの料理も、若い3人の胃にあらかた収まってしまった。「あら、大変」「どうしたんです?」「ワイン飲むの、忘れてたわ。 あんなに苦労して持って来たのに」「用意します」「お願い」「ビールばっかりで、ちょっと涼しくなっちゃったわね」 万里亜のワンピースは薄そうだった。由美と美弥子 3049 <目次> エロ本を拾った話
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