マゾなんておかしいね

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マゾヒズムに花束を!
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2025-09-09 15:04:23
心と心がふれあって なんにもいわずにわかること ただそれだけのよろこびが 人生至上の幸福さ アンパンマンで知られるやなせたかし氏の詩集に刻まれている一遍です。 僕はこの詩を読むたびに、自分がこれまで行ってきたSMのセッションを思いだします。 シナリオや絵コンテまで作成して、セッションの段取りや進行を女王様に説明していた自分ですが、肝心な希望や本当の気持はなかなか伝わらない。 しかし、ある時、コトバでは表現し得なかった願望が突然叶うような奇蹟も起こっていたのです。 SMセッションには、ヘンタイの戯れとしてばかりでなく、じーんと切ない心と命の触れ合いの機会が必ずあります。それは性行為にも勝るとも劣らない神聖な領域でもあるでしょう。 野暮になるので具体的には言いませんが、羞恥の限界を超えて何もかも晒し出しているからこその、無上の信頼関係がもたらしくれる慈愛のような・・・ 「なんにもいわずにわかること」は、若い頃には判らなかった。 今なら判るとは言えない。しかし、思い当たる節が去来する。 あの時、あの女王様はこうおっしゃった。 「コレが好きなんでしょう?」 口にも出せない恥ずかしいことを…彼女は判ってくれていた。 たったひとりで生まれてきて たったひとりで死んでいく 人間なんてさびしいね 人間なんておかしいね【シリーズ「俺の女王様」過去記事】 ■ 第三の男 ■ 陰影礼讃■ 仮面の告白■ 尻に吠える■ 悲しき玩具■ この人を見よ!