は好きな画家です。　日本の水墨画にも繋がる世界観を感じます。（例えば富岡鉄斎の山水画のような）　孤独とか哀愁の漂う筆致は、マゾヒズムのそれとしっくり合うような気がして、まぁ僕だけの感じ方かもしれませんけれど、もともと全ての人にわかりやすい世界ではないのでしょう。　ティツィアーノのヴィーナスがバズって、マネ先輩の「草上の昼食」がディスられていたのも、似たような理由からだろうと思われます。　　好きか嫌いか。　気に入れば推すし、気に入らなければスルーしておけばいい。　ただ、気に入らないからといってディスるのはよくないと思います。　気に入って入ってみたら、結果として気に入らない女王様だった… などということもたまにあります。　そういう時は心の中にしまっておくのがいい。　そしてホッパーの作品でも眺めながら、凹んだ気持ちを愉しめれば、また新しい女王様でトライしてみる気が沸いてくる。　多くのマゾヒストにとってSMは余技であり、女王様も通りすがりであることが多い。　女王様といくら懇意になったところで、結婚でもしないかぎり、いつかはお別れとなる。メメントモリとも重なる女王様の表象は、マゾの孤独を癒すコンテンポラリー・アートとしての価値があるでしょう。知らんけど。