表象としての春川ナミオ美術

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マゾヒズムに花束を!
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2020-07-17 19:01:41
2002年に発売された「に載っている作品です。 (*現在は絶版のようです) 最初は男の生首が並んでいるのかとドキリとしましたが、みんな生きてるよね? どうやって寝そべっているんだろうかという素朴な疑問を吹き飛ばす、素晴らしい妄想。 しげしげと、ついつい眺めてしまいます。 ふと、後ろの方にある矢印が昔から気になっていました。 ベルトコンベアーの動きとは逆だと思う。 M男的には(いや、誰がどう考えても)、舌の流れの向きは右から左(←)方向でしょう? だとすれば、この矢印(→)の向きは何を意味するのか? 春川ナミオ氏がうっかり勘違いした?とは考えにくいのですが、あえて意味不明にするチャッカリ狙いとも思えません。 この、どうでもいいような疑問を先日 みたら、見事な考察が寄せられて感動してしまいました。 この矢印は、男達が役目を終えたらまた、「次なる任務」のためにコンベアーから降りて、スタンバイするために戻る方向を指示しているのだと。 画面には見えないけど、左から右方向に走っている奴隷達の姿が表象されているのです。 なるほど。そうだったのか! こういう、胸がときめくようなファンタジーの余白が、春川作品の魅力でもあります。 同じようなコンセプトで、次のような作品もあります。 今度は女王様が歩いていますから、方向に違和感はありませんが、やはり舌の向き(男の顔の向き)は、逆であってほしいような気がしますが、何か間違ってますでしょうか? それはともかく、もし奴隷の数より「散歩道」が長いようなら、やはり男たちは任務終了後、ただちに次なるスタンバイ地点に移動しなければならず、ここでの矢印の意味するものは同じようであります。 ファンタジーを楽しめればよいのであって、厳密に考えるのも如何なものかですが、厳密に考えることで、そのファンタジーをよりいっそう楽しく再定義できて、面白いと思いました。 ■ アイコンタクト■ 春川ナミオのマニアックなサイト ■ 使い回される春川作品 M男的台詞付き画像にも登場した春川作品■ 春川ナミオ概論序説■ 顔面騎乗の社会的評価