アジア系の外国人女性が日本に在留するため、中高年の日本人男性と実体のない入籍をする偽装結婚は今も多い。おおっぴらに偽装結婚を仲介しますと宣伝する業者はいないが、東京の新大久保や池袋といった中国人街で入手できる中国語系フリーペーパーには、「良縁」などと書かれた結婚相談所の広告がいくつも見つかる。逆に言えば、それらに日本人男性が連絡すれば、中国人女性を紹介されることになる。婚姻届けや戸籍、入国管理局への申請など、煩雑な手続きはすべて業者が代行する。謝礼はバブルのころは２年で３００万円という話もあったが、不況のいまは相場が下がり、１６０万円でも割高な部類に入る。もちろん偽装が発覚すれば、不法滞在を幇助した罪に問われることは言うまでもない。