由美と美弥子 3048

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Mikiko’s Room
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2020-05-25 06:06:31
「さ、とにかく座りましょう」「じゃ、万里亜さんは上座に……。 って、ダイニングテーブルの上座ってどこ?」 テーブルは、対面型キッチンのカウンターにくっつけて置かれていた。 短辺の一端が、カウンターに接する形だ。 長辺に、2脚ずつ、椅子が置かれている。「ほほ。 さっそく、ご招待マナー問題発生ね。 それでは、藤村さん。 この場合の上座はどこでしょう?」「えー、いきなりテストですか。 でも、カウンターに近い方は、違う気がする。 てことは、外側の向かい合わせになったどちらかよ。 どっちかな? こっちですか?」 由美が指したのは、奥の壁を背にした椅子だった。「スゴいじゃない。 当たりよ」「やったー」「どうしてわかったの?」「勘です。 一番落ち着きそうだったから」「勘でわかるのは大したものだわ。 でも、決して難しくはないのよ。 早い話、出入口から一番遠い席が上座」「あ、そうか。 確かに、そうなってる。 一番奥ってことですね」「そうそう。 じゃ、年の功だから、遠慮なく座らせてもらいます」 万里亜は、奥の席に腰を下ろした。「じゃ、次はわたしね。 いちおう、お客さんだから。 やっぱり、万里亜さんの隣かな。 でも、なんか恥ずかしい。 ここにする」 由美は、万里亜の正面に座った。「美弥ちゃんは、わたしの隣ね」「ふふ。 ほんと、いい勘してるわ。 これって、家庭訪問での座り方のお手本よ。 わたしの席が、先生の座る場所。 先生の隣はもちろん、空けておく。 先生の対面に、お母さん。 その隣に子供」「うそ。 美弥ちゃんがわたしの子供? こんな大きい子、産んだ覚えないわ」「ほんとに良く育ったものよね」「そんな」由美と美弥子 3047 <目次> エロ本を拾った話