由美と美弥子 3252

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Mikiko’s Room
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2021-03-12 05:34:19
- Niconico
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「もちろん、人間が見て判定してたら間に合いっこないよ。 AIがやるんだって。 コンマ何秒かでわかるってよ。 で、今、来年の施行に向けて……。 モニターによるテストが進められてるんだ。 そこでさ。 そのモニターに、うちもなったんだよ。 何しろ、ポイントがスゴいんだから。 ストークポイント。 これも知らない? コウノトリの英語が、ストークなんだって。 コウノトリは、赤ちゃんを運んで来るって言うからね。 で、1回のアップで、2000ポイントも貰えるんだよ。 もちろん、1日1回しか上げられないけどね。 でも、毎日上げてたら、1ヶ月で6万ポイントだよ。 ヘタなパートより、遙かに割がいいわけ。 だけど、今日はまだなんだ。 とうちゃんが、町内の会合でね。 帰りは銭湯に寄ってくるだろうから……。 でも、そろそろかな」「あ、じゃあ、わたしはそろそろ」「ダメだよ。 何言ってんだよ。 ボーナスポイント、貰えるじゃないか」「なんですか、それ?」「性交を未成年に見せたら、プラス1000ポイント。 性教育ってわけね。 あんた、19なんだろ。 この子らと合わせて、今日はプラス3000ポイントだ」「お子さんに見せてるんですか!」「子供じゃないよ。 この子らは、わたしの弟と妹。 ま、年が親子ほど離れてるから……。 そう見られても仕方ないんだけどさ」 外で犬が吠えた。「あ、帰ってきた」 玄関の引き戸を開ける音が続いた。 閉める音は聞こえなかった。 裸足らしい足音が廊下に響いた。 茶の間に男が現れた。「いつまでも暑ちいなぁ。 せっかく銭湯寄っても、帰りに汗まみれじゃ、どうしようもねえや。 あれ? お客さんか?」「あんたが招いたんだよ」「おれが? 知らねえぞ」「あんたの自転車に足ぶつけて、怪我したんだよ。 だから、あんなところに投げとくなって言ってるのに」「そりゃどうも。 すいませんでしたね」由美と美弥子 3251 <目次> エロ本を拾った話