由美と美弥子 3006

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     犬として由美に曳き回された公園では、必ず脱糞を強いられていた。 いや。 “強いられた”は、言い訳に過ぎない。 浣腸を施されていたわけでもないのだ。 自らの意思で、普通便を排泄したのだ。 そして……。 排泄と共に喪神することがほとんどだった。 なぜ野外での脱糞は、あれほどまでに法悦感が深いのだろう。 思うに、精神的な歓喜が加わるためではないだろうか。 すなわち、崩壊感覚だ。 野外で脱糞するという行為により……。 自我が崩壊する予兆を感じるのだ。 それが肉体的な悦楽と撚り糸のごとく絡まり、強く絞られ……。 水飴のような喜悦が垂れ零れるのだ。 そして、今がまさしくそのときだった。 もう、肛門を絞っても間に合わない。 美弥子は、大きく両脚を割った。 しかし、しゃがみこみはしなかった。 しゃがんだ位置に、塀の向こうを覗ける隙間がなかったのだ。 眼前の光景は失いたくなかった。 しかし、中腰のまま脱糞したら……。 便が尻たぶを汚しかねない。 美弥子は左手を後ろに回した。 左側の尻たぶを掴み、外側に広げる。 右手は、陰核を苛んだままだ。 さっきまで恥丘に押しつけられていた陰核は、宙に開放されていた。 美弥子の右手の指が、激しく左右に打ち振られる。 乱打を受け続ける陰核は……。 まるで機銃掃射を浴びるギャングのように、断末魔のダンスを踊り続けているだろう。 ブ。 破裂音と共に、美弥子の肛門から、大便が噴出された。 便が、厚い枯れ葉に叩きつけられた音が聞こえた。 懸命に瞠目を続ける。 塀の向こうの2人の様子に変化はない。 どうやら脱糞音は、聞こえなかったようだ。 良かった……。 もう、身体を自立させているのは無理だった。 塀の向こうも見えなくなった。 見えるのは、厚い樹冠と、ときおり光る木漏れ日だ。 瞳が裏返りかけ、真上が見えているのだ。 ガサ。 美弥子の両脚が、枯れ葉に落ちた。 大丈夫。 聞こえない。 聞こえない。 そう念じながら……。 美弥子の顔面は、ゆっくりと枯れ葉に突っ伏していった。 秋の匂い……。 を嗅いだように思った。由美と美弥子 3005 <目次> エロ本を拾った話
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