由美と美弥子 3057

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    「万里亜さん……。 ワンピースだけで、ここまで来たんですか?」「ほほ。 そんなわけないわよ。 途中、何があるかわからないんだから。 風で捲れでもしたら大変。 さっき脱いだのよ。 おトイレに立ったとき。 美弥子さん。 脱いだ下着、悪いけど、洗濯機に放りこんじゃった。 イヤなら捨てて」「そんな。 ちゃんと洗ってお返しします」「あなたに差しあげるわ。 その代わり、あなたのちょうだい。 あ、でもさすがに、ブラは合わないか。 残念。 下だけね」「わたしもほしい! わたしの、穿いて下さい」「由美ちゃんのパンツ、入るかしら? Sでしょ?」「入るに決まってます。 伸びるんだから」「ぱっつぱつになっちゃうわ」「じゃ、穿いてみて下さい」 由美が起ちあがった。 足元がおぼつかない。 片手をテーブルに着いた。「あなた、大丈夫?」「ぜんぜん酔ってません」「まったく通用しない発言ね」 酔っていないわけはない。 しかし、酔っているのは、アルコールにだけではない。 美弥子には、それがよくわかった。 由美は、素面のときでも、酔ったように見えることがあった。 発情したときだった。 今もそうだ。 今はさらに、本物の酔いも加わっているのだから、いっそう酔いが回っているように見えた。 由美はよろけながら、スカートのウエストに手をかけた。 今日の由美は、花柄の膝丈スカートだった。 紺地に水色と白の花が散っている。 由美にしては、大人しめの色合いだ。 上は、ガーリーなデザインの白いブラウス。 裾は、スカートにインしている。 お嬢様大学に相応しいコーデだった。 万里亜を迎える席ということを考慮したのだろうか。由美と美弥子 3056 <目次> エロ本を拾った話
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