「脳イキって何?」「脳イキって本当にあるの?」と疑問に思っていませんか?
脳イキは性器を刺激せずにオーガズムに達することを意味します。脳イキは都市伝説やウソではありません。
ハーバード大学メディカル・スクールの研究では、脊椎損傷により下半身の感覚がない女性でも半数以上はオーガズムに達した経験があるとされています。
性器を含む下半身への刺激がなくても、オーガズムに達することが可能ということです。
本記事では、女性を実際に脳イキさせたことがある筆者が脳イキの概要とメカニズム、メリット・デメリット、練習方法を解説していきます。
目次
脳イキとは?
脳イキは性器に触れずにオーガズムに達すること。通常、オーガズムに達するためには、ペニスや膣を刺激するのが一般的です。しかし、脳イキでは、ペニスや膣を刺激することはありません。
男性・女性それぞれにとっての脳イキ
脳イキは男性も女性も可能です。ただし、男性にとっての脳イキと女性にとっての脳イキは異なります。
男性にとっての脳イキ
男性にとっては、脳イキは「ドライオーガズム」に似ています。
ドライオーガズムは、前立腺を刺激することにより達する射精を伴わないオーガズムです。
男性にとって、連続で射精の伴う通常のオーガズムに達するのは難しいですが、ドライオーガズムであれば、連続で達することができます。
ただし、ドライオーガズムと男性の脳イキには、次の2つの違いがあります。
・脳イキでは性器や前立腺を刺激しないこと
・脳イキは射精を伴うことがあること
また、夢精は脳イキに近いとされることがありますが、違いがあります。
夢精は、夢の中で官能的な体験をすることが原因で、オーガズムに達すると誤解されることが多いです。
しかし、夢精は睡眠により副交感神経が優位になりオーガズムに達しやすい状態で、睡眠中に手が性器に触れることなどにより引き起こされます。
女性にとっての脳イキ
女性にとって、脳イキは「中イキ」の感覚に近いです。
一般的に女性のオーガズムは、クリトリスへの刺激でオーガズムに達する「外イキ」と、膣内への刺激による「中イキ」に分けられます。
脳イキは脳内への刺激でオーガズムに達する感覚に近いということです。
ただし、医学的には中イキと外イキには違いがないとされます。
そもそも膣そのものには、女性に快感やオーガズムを引き起こす機構は存在しません。
外イキの鍵となるクリトリスは大きく、ポチッとした「陰核亀頭」の他にも「陰核脚」や「陰核球」などを有します。
中イキを引き起こすのは、膣内からの陰核脚や陰核球など、陰核への刺激だということが研究で明らかになっています。
外イキも中イキも、陰核(クリトリス)という同じ器官への刺激で引き起こされるため、差はないというわけです。
脳イキはウソ?
脳イキそのものを対象とする研究は少なく、科学的に脳イキが証明されているわけではありません。しかし、脳イキは理論的には可能です。
ハーバード大学メディカル・スクールのMarika J. Hessの研究では、「脊髄損傷」の「完全損傷」になった後も、女性の半分はオーガズムを経験していることされています。
脊髄が完全損傷すると、下半身を動かせなくなるのはもちろん、感覚も失います。もちろん、性器を刺激しても快感を得ることは不可能です。
しかし、そんな状態でも半数の女性はオーガズムを経験しています。
また、筆者の知り合いには、「セックスのことを考えながら、電車に乗っていたらイッてしまった」という女性や、「お尻を叩かれるだけでイク」女性がいます。
脳イキのメリットとデメリット
脳イキにはメリットとデメリットがあります。
メリット
【男性】連続でオーガズムに達することが可能
男性にとっての、脳イキのメリットは連続でオーガズムに達することが可能なことです。
女性はオーガズムに達するまでに時間がかかりますが、オーガズムを長時間維持できるうえ、オーガズムに達した後に性的刺激を受けることで、すぐにオーガズムを得られます。
一方、男性はオーガズムに達するのに時間はかかりませんが、オーガズムの維持時間が短く、オーガズムの後にすぐに再びオーガズムに達するのは難しいです。
しかし、脳イキであれば、連続でオーガズムを楽しめる可能性があります。
ただし、すでに説明したように脳イキは射精を伴うケースがあります。射精を伴うケースでは連続でオーガズムを得るのは難しいです。
【女性】感じやすくなる
通常、セックスでは女性は男性に身を任せることになり、女性がオーガズムに達することができるかは、男性のテクニックに依存します。
しかし、脳イキをできるようになれば、セックス中に自分で脳イキすることが可能です。
また、脳イキをすることで、感度が高くなるともいわれており、普段のセックスをより楽しめるようになります。
マンネリを解消する
脳イキはマンネリを解消するのにも有効です。恋人やセフレと長期間関係を続けていると、セックスがパターン化し、マンネリしてしまいます。
しかし、脳イキを2人で試せば、マンネリを解消することが可能です。
また、脳イキができるようになれば、プレイの幅が大きく広がるでしょう。
脳イキを極めれば、理論的にはいつでも・どこでもオーガズムに達する/オーガズムに達せさせることが可能になります。
電車の中で彼女やセフレをイカせるなんてことも可能です。
お互いの好みを知ることができる
恋人やセフレと脳イキに挑戦する場合、恋人やセフレと性に関してオープンに話し合い、好みや癖を知る必要があります。
脳イキのために話し合っていく過程で、お互いのことをより深く知ることが可能です。
お互いのことを深く知るのは、脳イキにはもちろん、普段のセックスにおいても重要です。
フィンランドの研究では、「性的コミュニケーションの開放性」は女性のオーガズムにポジティブな影響を与えることが分かっています。
デメリット
難しい
第一のデメリットは、脳イキの難しさです。
女性の中で中イキできるのは、3割程度だとされます。
脳イキできる女性の割合に関する調査が存在しないため、正確な割合は分りません。しかし、中イキできる女性の割合よりも、低いことが予想されます。
脳イキできる女性は、1割もいないと考えられます。
脳イキは男性にとっても難しいです。
女性の中には乳首など、性器以外への刺激でオーガズムに達する人も少なくはありません。
しかし、男性の中で、ペニスへの刺激なしでオーガズムに達する人は非常に稀です。
マニアックなプレイというイメージが強い
脳イキはいまだにマニアックなプレイという印象を持っている人が多いです。
恋人やセフレに脳イキを試したいといっても、理解してもらえない可能性があります。
脳イキで重要な骨盤底筋とは?
男性にとっても、女性にとっても、脳イキをするなら、骨盤底筋への理解が欠かせません。
骨盤底筋は、骨盤の底(恥骨、尾骨、坐骨の間)に位置する筋肉の総称です。
引用:骨盤底筋群が大事なわけ
女性は性的刺激により、骨盤底筋の一部である肛門挙筋が収縮し、その刺激で膣内の筋肉がピクピクと痙攣することで、オーガズムに達します。
肛門挙筋を含め、骨盤底筋の筋力が強ければ、性器への刺激など、直接的な刺激がなくても、視覚や聴覚による性的刺激だけでも、オーガズムに達することが可能です。
男性の射精は前立腺や膀胱頸部、尿道括約筋などの筋肉がリズミカルに収縮することで発生するとされます。
この際、骨盤底筋の1つである「球海綿体筋」も収縮し、射精を促しています。
男性も球海綿体筋を含め、骨盤底筋が強ければ、視覚や聴覚による性的刺激だけでも、射精することが可能です。
また、前立腺への刺激による射精を伴わない「ドライオーガズム」に慣れている男性であれば、骨盤底筋の強い収縮により、オーガズムに達することができます。
骨盤底筋のトレーニング
意図的に骨盤底筋を収縮させるのは簡単ではありません。トレーニングが必要になります。
ただし、日常生活で意識することが少ない筋肉のため、「骨盤底筋を収縮させる」感覚を掴むのは難しいです。
骨盤底筋を収縮させる感覚は、「おしっこを途中で止める」感覚に近いとされます。
トレーニングをはじめる前にトイレに行き、おしっこを実際に止めてみて、感覚を掴みましょう。
仰向けトレーニング
1つ目に紹介するのは、仰向けになって行うトレーニングです。
1:仰向けに寝て、膝を立て、足を少し開く
2:息を吸いながらおしっこを我慢するように骨盤底筋に力を入れる
3:息をゆっくり吐きながら50秒ほどおしっこをするように骨盤底筋を緩める
4:2〜3を10回繰り返す
トレーニング中は肩やお腹、足に力が入らないように注意しましょう。お腹に手を当て、お腹に力が入ってないか確認しながら行うのがおすすめです。
座って行うトレーニング
2つ目に紹介するのは、座って行うトレーニングです。
1:壁に軽くもたれるように床に座り、両膝を少し開き立てる
2:足の付け根のまた部分に片方のてのひらを当て、骨盤底筋の位置を確認する
3:肛門・尿道に力を入れ、陰部全体を引き上げる感じで締める
4:身体をリラックスさせる
5:3〜4を1分間隔で10回繰り返す
これらのトレーニングは、継続して行うのが重要です。
脳イキしやすい人の3つの特徴
脳イキしやすい人の3つの特徴を解説していきます。
想像力が豊かな人
想像力が豊かな人は、性器への刺激がなくても、視覚や聴覚による性的刺激を身体的な快感へと昇華することが可能です。
脳イキのトレーニングには、催眠オナニーの音声やASMRを利用することがあります。想像力を働かせて、世界に没入できれば、より高確率で脳イキが可能です。
感じやすい人
性器以外の部位への愛撫などで感じやすい、弱い刺激でも大きな快感を得ることが可能な人は脳イキしやすいです。
男性に首や太もも、背中、耳などを触られただけで感じてしまうというような女性や、女性に乳首を舐められただけで、大きな快感を得られる男性は高いポテンシャルを持ちます。
集中力が高い人
集中力も重要です。
脳イキするためには、オーガズムに達するまで、小さい快感を積み上げなければなりません。
集中力が低いとオーガズムに達する前に気が散ってしまい、0から快感を積み上げなければならなくなります。
また、催眠オナニーの音声やASMRを利用する際も、集中力があればより没入できます。
脳イキの練習方法
脳イキの練習方法を3つ紹介していきます。
性にオープンになる
性にオープンになるのは、特に女性にとって重要なことです。
前述のフィンランドの研究では、オーガズムの鍵は性的自尊心やパートナーとの性的コミュニケーションの開放性など、精神的および人間関係であるとされています。
性にオープンになることができず、性的なことは「はしたない=悪」だと考えていれば、性的自尊心は下がり、パートナーと開放的な性的コミュニケーションをすることは難しいです。
恋人やセフレを脳イキさせたいという男性は、普段から女性が性にオープンになれるような環境を整えましょう。
官能小説で想像力を高める
官能小説で想像力を高めましょう。
普段オナニーをする際には、AVなどの動画を観る方が多いかもしれませんが、大量に情報が流れ込んでくるため、想像力を働かせる余地がありません。
一方、活字の官能小説であれば、物語の場面を想像することで、想像力を高めることが可能です。
想像力が豊かに慣れば、性器への刺激がなくても、快感を感じられるようになります。
おすすめ官能小説サイト
- milky
milkyには、主人公の名前を自由に変換できる機能があります。自分の名前に変換すれば、より楽しめるでしょう。
- メルティーノベル
メルティはサイトデザインがシンプルで使いやすく、簡単にお気に入りの官能小説を見つけられます。
プロに習う
プロに習うのもありです。脳イキに関する情報は少なく、独学で頑張っても脳イキできない可能性もあります。そんな時には、経験や知識のある先人から習うのがおすすめです。
ただし、脳イキできると謳っている講師の中には、テクニックがない講師もいます。講師は慎重に選びましょう。
声による刺激で脳イキする
脳イキには様々な方法がありますが、以下の方法が一般的です。
・催眠オナニー
・ASMR
・カップル同士
それぞれ解説していきます。
催眠オナニー
催眠オナニーは催眠音声と呼ばれる音声作品を利用し、暗示にかかりながら行うオナニーです。暗示により催眠状態やトランス状態になることで、深い快感やリラックス効果を得られます。
ただし、催眠のかかりやすさは人によって大きく異なります。催眠オナニーと聞いて「ウソくさい」と感じる方は、催眠にかかりにくいです。
催眠は自然とかかるものではなく、かかるように意識することが重要だと理解したうえで挑戦しましょう。
なお、YouTubeなどでも催眠音声は見つけられますが、本格的な音声を試したい方には有料作品をおすすめします。
おすすめ催眠音声サイト
- DLsite催眠音声一覧
サイトが使いやすいのはもちろん、作品数が多く、お気に入りの作品を見つけられるはずです。
ASMR
ASMRは人や聴覚への刺激によって感じる「心地良い」「脳がゾワゾワする」といった反応・感覚です。耳元で異性に囁かれる音声や耳舐めをされている音声を探してみましょう。
YouTubeでもASMRは見つけられますが、よりエロいASMRに興味がある方には有料作品をおすすめします。
https://www.elog-ch.net/media/asmr-ero/
カップル同士
カップル同士で性器以外への刺激を行いながら、快感を高めていく方法もおすすめです。耳元で囁いたり、言葉責めをするのも有効です。
ただし、お互いに恥ずかしがっていると脳イキは難しくなります。部屋の明かりを調整したり、アロマキャンドルでロマンチックなムードを演出したりし、雰囲気を大事にしましょう。
まとめ
本記事では、脳イキについて解説してきました。脳イキはウソくさいというイメージを持っている方も多いですが、実在します。
脳イキをできるようになれば、男性は何回でもイケるようになる可能性があり、女性は感じやすくなります。カップルで脳イキできるようになれば、外で脳イキするといった刺激的なプレイを楽しむことも可能です。
脳イキしたいなら、まずは性にオープンになり、想像力を高めたうえで催眠オナニーの音声などを利用し、練習しましょう。