由美と美弥子 3377

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「ふふ。 あなたも、とんだ変態さんね。 でも、指を放して。 左手じゃ、オナニーできないから」 わたしは指を咥えているので応答できない。 彼女の目を見つめ、指を開放する意思のないことを伝える。 ハンカチに敷いた尻を、前にスライドさせる。 ハンカチは半分置き去りになり、お尻がコンクリートに着いた。 もちろん、そんなことは気にならない。 届く距離に進めたのだから。 そう。 わたしは右手を掬うように伸ばした。 一直線に。 学級委員の濡れそぼった性器に。「ひぃ」 学級委員が、声をあげた。 リコーダーの音程が外れた音みたいだった。 わたしの口から指を抜こうとしたけど、甘噛みして許さない。 わたしの指先は、柔らかくて温かいものに埋もれた。 しかも、濡れている。 指先に滑りを掬う。 そして、翻した指の腹で、陰核を押さえる。 指の腹に力を入れながら、揃えた指をスライドさせる。 ピチャピチャと音が立った。 わたしの手の甲が、輪郭を消す。「ひぃぃぃぃぃ。 イ、イク。 イクイクイクイクイク……。 イックぅ! あが。 あんがが。 あががが」 ガシャン。 学級委員の後ろ頭が、フェンスを叩いた。 身体が斜めってたので、幸い、支柱を外れたようだ。 わたしを見下ろす学級委員の顔は、別人になっていた。 映画で見た、ゾンビにそっくりだった。 飛び出た目玉。 瞳がなかった。 楔のような皺が刻まれた鼻梁。 唇は捲れあがり、歯茎まで剥き出していた。 ガシャ、ガシャ。 学級委員の頭が、フェンスを鳴らしながら横に崩れ始めた。 このままだと、真っ逆さまにコンクリートに落下だ。 わたしは慌てて膝立ちになり、学級委員の身体を抱き留めた。 思いのほか軽かった。 抱きしめたままスカートでお尻を包み、お尻ごとブロックに戻す。 背中をフェンスに預けると、顔が上を向いた。 もう、ゾンビの顔じゃなかった。 眠り姫みたいだった。由美と美弥子 3376 <目次> エロ本を拾った話
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