由美と美弥子 2997

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    ■ 長く暑かった夏も、ようやく収まり……。 キャンパスには、静かな秋が来ていた。 銀杏の葉はまだ色づかないが、キャンパスを歩く女子学生の服装は、華やかに色づいていた。 北陸に育った美弥子にとって、秋は物悲しい季節だった。 長い冬を待つ時季だからだ。 しかし、東京の大学に来て驚いた。 秋が好きだという女子が、ことのほか多かったからだ。 由美もそうだった。 夏は、華やかなシーズンである反面……。 汗や日焼けなど、鬱陶しいことも多い。 ファッションも限られる。 秋は、その枷がなくなるのだ。 長袖を着られるので、日焼けも気にならなくなる。 重ね着も楽しめる。 もちろん、東京にも冬が来る。 しかし、北陸の冬とはまったく違う。 それは、今年の初頭、受験で上京したときに痛感した。 空は青く澄み、すべてのものが輪郭をくっきりと刻んでいた。 吸いこむ空気は冷たいが、体内の気が入れ替わり、浄化されるようにさえ思えた。 そんな天気が、毎日のように続くのだ。 実際、冬の東京に感銘を受けるのは……。 日本海側出身者だけではないそうだ。 外国人観光客だ。 ロンドンなど、暗い冬を過ごす地域の人たち。 彼の地の若人の間では、たまに晴れると……。 「今日は晴れてるね」というメールがやり取りされると云う。 それほど、冬の晴れ間は貴重なのだ。 その記事を読んだ美弥子は、大いに共感したものだった。 北陸の冬、ごくたまに晴れると……。 何か悪いことが起きそうな気さえしていたものだから。 レストランでの契約以来しばらく、万里亜からの連絡はなかった。 かといって、こちらから様子を聞くのも催促めいている。 自分の資金を出しているなら、進捗を尋ねるのは当然だろうが……。 借りている身では、ためらわれた。 ときと共に、万里亜と女教授の影は遠のき……。 荒ぶる由美の魂も、鎮まってきたようだ。 最近はもう、夜の散歩に連れ出されることもなかった。 夜は肌寒いほどになったのだから、至極当然だが。由美と美弥子 2996 <目次> 由美と美弥子 2998
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