由美と美弥子 3362

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Mikiko’s Room
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2021-08-13 05:37:30
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スマホ画面に指を滑らせた香織が、液晶を裏返し、美咲の眼前に翳した。 画面には、絵里子に寝バックで突かれ、昇天直前の美咲が映っていた。『いっぐぅぅぅぅぅぅ。 あぎゃ。 あぎゃぎゃ』 画面の中の美咲の顔が破裂した。 眼球は突出し、鼻の穴は膨らみ、唇は捲れあがっていた。 剥き出しになった皓歯の狭間から、ちろちろと舌先が踊っていた。『がはぁぁ』 画面の美咲の身体から、ビニール人形のように空気が抜けた。 顔がベッドに落ちた。 目は見開いたままだった。 しかし、飛び出た眼球には……。 瞳がなかった。「どうだい? 美咲ちゃん。 自分の逝き顔の感想は。 この動画、ネットに投稿してやろうか。 あっという間に拡散するよ。 1度世に出てしまった動画を、ひとつ残らず消すなんて不可能だ。 どう? わかった? 自分の立場。 今さら抵抗しても無意味だってこと」 美咲は唇を歪めていた。 アヒルのように波打った唇が可愛かった。 泣き出す寸前の顔だ。「まずは……。 ご主人に見せてあげようかね」「や、やめて」「ご主人、今ごろ一生懸命働いてるんだろうね。 可愛いあんたを養うために。 でも、その奥さんは、昼間、大酒を飲んだ上に、レズプレイでイキ狂ってるってんだ。 悲しむだろうね」「うわー」 泣き出した。「今さら、泣くこっちゃないだろ。 これまでだって、昼間ひとりでいるときは……。 オナニーばっかりしてたんだろ」 美咲は泣きながらかぶりを振った。由美と美弥子 3361 <目次> エロ本を拾った話