「えー」「えー、じゃない！　ビール臭いパンツで帰るつもり？　あなた、家で洗濯するの？」「しないっす」「お母さん任せなんでしょ。　未成年の娘のパンツがビール臭かったら……。　悲しむわよ。　恥ずかしいんなら後ろ向いて」　香織の脚に手を掛け、方向転換を促す。　よちよちと後ろを向いた香織のショーツに手を掛け……。　一気に引き下ろす。　引き締まった、少年のような尻だった。　尻たぶが、空豆のように窪んでいる。「靴下も脱いじゃいなさい」　靴下を捲り下ろすと、香織は素直に足を上げた。　香織が脱皮した抜け殻を抱えて起ちあがり、洗濯機に放りこむ。「シャワー浴びて来たら。　そのままの格好で突っ立ってるわけにもいかないでしょ。　あれだけ染みたんだから、脚も濡れたわよ。　ブラウスは濡れてない？」「大丈夫です」「それも洗う？　ついでだから」「いえ、いいっす」「じゃ、シャワー浴びて来なさい。　お湯は張ってないから、シャワーしか使えないけど」　かなり酔ってるので、湯船に浸かるのは危険だろう。　昨夜は、珍しく主人と息子も風呂を使った。　なので今朝方、風呂掃除をしてお湯は抜いたままだった。　絵里子は、香織の後ろ姿を凝視していた。　白いブラウスを脱ぎ、ランドリーボックスに掛けた。　背中に回るブラのベルトは、ショーツとお揃いのピンクだった。　細い腕が後ろに回り、そのホックを外す。　ピンクのブラが、白いブラウスの上に掛けられた。　花のようだった。　香織の姿がバスルームに消えた。　絵里子は洗濯機をスタートさせると、身を翻した。　キッチンに戻る。　踏み台を出し、吊り戸棚の上段から、黒い紙箱を取り下ろす。　中に入っているのは……。　ペニスバンドだった。由美と美弥子 3333 ＜目次＞ エロ本を拾った話