由美と美弥子 3331

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Mikiko’s Room
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2021-06-30 05:36:06
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「それじゃ、気分が沈むばっかりだわ。 たまには発散しなきゃ。 いいでしょ?」「はい」「ビールでいい?」「何でも」「頼もしいわね」「わからないんで」 絵里子は、冷蔵庫から缶ビールを、食器棚からグラスを2つを出してきた。 彼女の前にグラスを置き、ビールを注ぐ。 お酌を返そうとした香織を手で制し、自分のグラスにも注ぐ。「それじゃ、乾杯ね。 新しい出会いに」「はい」「乾杯」「乾杯」 グラスの触れ合う音が、絵里子には試合開始のゴングに聞こえた。 戦闘開始だ。 むろん、目の前の19歳のプーを我が物にするための。 香織は、思いのほかイケる口だった。「ビールって、こんなに美味しいんですね」「飲むときの雰囲気にもよるんじゃない。 イヤイヤ飲まされたって、美味しくないわよ」「あー。 だから会社の飲み会だと、美味しく感じなかったんですかね」 アルコールで心がほぐれたのだろう、香織はいっそう饒舌になった。 溜めていたものを、テーブルに身を乗り出して喋った。 力をこめて喋り続けたせいか、アルコールの回りが速いようだった。 次第に呂律が怪しくなり、乗り出した身が揺れ出した。「ちょっとペースが速かったみたいね」「気持ちいいです」「ところでさ……。 あなた、彼氏はいるの?」「へ? いるわけないっしょ。 この顔ですよ。 女子高だったし」「男性と付き合ったこと、ないの?」「ありません。 金輪際」「キスは?」「とんでもない。 手を繋いだことさえないです」「珍しいわね、今どき」「そうでもないですよ。 女子高のときも、遊んでる子は極端だったけど……。 ほとんどの子は、彼氏なんかいませんでした」由美と美弥子 3330 <目次> エロ本を拾った話