由美と美弥子 3324

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Mikiko’s Room
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2021-06-20 06:13:52
- Niconico
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息子がそれを嗅げば……。 赤ん坊のころに抱かれた記憶が蘇らないとも限らない。 なので布団には、片膝を乗せただけで我慢する。 膝を乗せなくてはならないのは……。 ベッドと壁の隙間から、精液拭き取り用のブリーフを引っ張り出す必要があるからだ。 壁との隙間を覗きこむ。 あった。 拾いあげる。 ベッドを下り、眼前に翳す。 刹那……。 銃弾で額を貫かれたように仰け反った。 生々しい臭いが、ブリーフから立ちのぼっていた。 そう。 干からびていない、生の臭いだ。 絵里子は布地を繰り、その箇所を探した。 あった。 まだ布地が湿っていた。 間違いない。 出したのは夕べではない。 今朝だ。 1本抜いてから登校するとは、我が子ながら大したものだ。 さすが、わたしの子だけのことはある。 わたしに似てくれたのだ。 主人に似たら、ぜったい草食男子だ。 しかし、犯罪に走るのだけは止めなくてはならない。 もしその兆候でもあれば……。 それを阻止するため、身を投げ出す覚悟は出来ている。 むしろ積極的に。 もちろん、息子の欲望の捌け口になることだ。 毎朝、わたしの中で1本抜いて登校してくれたら……。 登校途上で、ランドセルの女児を押し倒したりすることもないだろう。 1発で足りなければ、昼休みに学校に行ってもいい。 校庭の隅で、フェラ抜きしてやろう。 絵里子は頭を振った。 生々しい精液の臭いが、妄想を暴走させる。 この臭いは、絵里子のシナプスのスイッチを繋ぐようだ。 もちろん、変態モードに入るスイッチだ。 だから、集積所のゴミ漁りは止められないのだ。 しかし、夫の精液を嗅いだのは、いつが最後だったろうか。 息子を妊娠してから、はたしてあっただろうか。 下着は毎朝洗濯しているが……。 もちろん、夢精の印などはない。 もう枯れているのだろうか。 まだ50前だというのに。 外で抜いて来る甲斐性でもあれば、むしろいいのだが……。 そうでなければ、つまらない人生だ。 大きなお世話かも知れないが。由美と美弥子 3323 <目次> エロ本を拾った話