「フラフラしながら部屋まで帰るつもり？　ビールの匂いまでさせて。　誰かと会ったら、あっという間に噂が広がっちゃうわよ。　引っ越してきた村瀬さんの奥さん……。　昼間っから、お酒飲んでフラフラだったって。　マズいでしょ」「はい」　美咲はがっくりとうなだれた。「ほら脱いで」　絵里子は美咲の後ろに回り、ワンピのファスナーを引き下げた。「腰、ちょっとだけ上げて」「はい」　裾をたぐりあげたところで、美咲は尻餅を着いた。　思いのほか脚に来ているようだ。　アルコールと睡眠導入剤の相乗効果だろう。　ワンピースを引っ張りあげる。　美咲はもう、魂のない人形のようだった。　花柄のワンピースの下は、もう1枚ワンピースを着ているようなアイテムだった。　もちろん、インナーなのだが。　色は白。　形状はほぼワンピース。　ワンピースタイプのペチコートということか。　しかし、肩紐の幅が広いのでインナーには見えない。　リゾート地なら、そのまま外出も出来そうだ。　広い肩紐は、ブラ紐を隠すためのものだろう。　幸いビールは、白いインナーまでは染みていなかった。　染みていることにして脱がしてしまおうかとも思ったが……。　やめておいた。　この椅子でブラとショーツにしてしまったら、さすがに違和感を覚えかねない。　インナーに見えないペチコート姿だから、抵抗感なく座っていられるのではないか。「洗ってくるから」　もう、美咲に応答はなかった。　洗濯機に入れる前に、存分に匂いを嗅いだ。　ビールで酔ったことで、少し体臭が出たようだ。　脇の下に鼻を擦りつける。　若い雌が香った。　我慢できなかった。　絵里子はその場で、自らもワンピースを抜きあげた。　洗濯機に、脱いだワンピースを投げ入れる。　美咲の若妻らしい華やかなワンピと……。　絵里子の年相応なモカブラウンのワンピが、洗濯機の底でわだかまった。　絵里子は手を突っこみ、2枚の布地を絡み合わせた。　2人の抜け殻が、一足先に交合を始めたようだ。　全自動の洗濯機を始動させる。　水が注がれ、見る間に布地の色が変わっていく。　洗剤が自動投入され、パルセーター（回転盤）が回り始めた。　絵里子はブラを外し、指先にぶら下げて渦の上に翳す。　指を放すと、ブラはあっという間に渦に呑みこまれた。　ショーツを脱ぎ下ろす。　巨大な尻を包んでいた布地は、ぐったりと伸びきっていた。　股間部には、小便を漏らしたほどの染みが広がっている。　洗わないわけにはいかない。　渦に投入する。　溺れた布地たちが、水中で乱交を始める。　回る洗濯機の中は、いつ見ても飽きない。　ボーッと見続けていることがよくあった。由美と美弥子 3315 ＜目次＞ エロ本を拾った話