由美と美弥子 3296

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 OLは、段ボールのお立ち台を駆け下り、ラックに吊されたパンティを持ち帰った。「ほら、薫くん、あーん。 口に押しこんで」 薫はもごもご言いながら、布地を咥えこんだ。「これで大丈夫ね。 ちょっと突くわよ」 典子は腰を始動させた。 直腸の襞がねっとりと絡むので、速くは動かせない。 無理に動かしたら、粘膜を傷つけてしまうだろう。 ゆっくりと、しかし確実に抽挿する。「OLさん。 あなたも、立ちバックくらい、したことがあるでしょ?」 OLは、困った顔で曖昧な笑みを浮かべた。 経験がないのが、はっきりとわかる表情だった。「立ちバックの正式名称、知ってる?」 今度ははっきりとかぶりを振った。「後ろ櫓《やぐら》。 櫓って知ってる? ほら。 両国の国技館で、お相撲が開催されてるとき……。 高い塔みたいのが立てられて、その上で太鼓が叩かれるでしょ。 櫓太鼓って呼ばれてる。 その櫓を、立った状態の体位になぞらえたわけね。 だから、後ろ櫓って云うのは……。 立ったまま、女性の後ろから挿入する体位のこと。 でも普通、女性は、壁などに手を付いてるわ。 後ろから、体力の違う男性に突かれるんだから……。 そうしないと、身体を支えられないわけ。 だけど、突かれる方と突く方が同等の体力の場合とか……。 早い話、BLの世界ね。 あなた、好きそうよね、BL。 でしょ。 やっぱり。 男の子同士なら……。 前の子が手を付かなくても、身体を支えられる。 ましてや今日は、後ろの方が女ですからね。 薫くんは、手を付かなくても立ってられるわけ」由美と美弥子 3295 <目次> エロ本を拾った話
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