【人肌が恋しいとき！アラフォーからの独身女性の本当の性的欲求とは～その4～】からのつづき中高年独身女の肌の飢え47歳独身「誰にも必要とされない自分」が苦しい…女性管理職の苦悩とは。「みんなができること」ができなかった自分に後悔がないわけではない。上場企業で管理職を務める咲江は「更年期も重なっているのか、最近、ときどきふっと虚しい気持ちになる」ことがある。大学を卒業して就活、それなりに地位を固めており、一生懸命に働いてきたという自負はある。20代は必死で働いた。30代になって仕事が楽しくなり、ハッと気がついたら30代後半になっていた。結婚も考えたが自分の中に願望がなかった。でも40歳になったとき、子どもを産めばよかったと思う瞬間もあった。恋愛もそれなりにしてきた。既婚者とつきあったこともある。だが、今となってはすべてが“思い出”と化しているのだ。2年ほど前、高校の同窓会があった。ほとんどの人が結婚していて、夫の愚痴をこぼしながらもケラケラ笑っていた。夫とのセックスレスのこと、セックスのたびにイク、イカないの話までアラフィフの夫婦生活・・・じゃあ結婚したかったのかと言われれば、やはりそんなにしたいとは思えなったという結論になるが、それでも一度くらいはすればよかったのかな、あるいはしたくてもできなったのかな、などと考えてしまう。女、半世紀近く生きてくれば、苦悩も多い。学生時代の女友達と会っても気が晴れない。気の合う同僚と食事しても、帰り着くところはいつもの自宅だ。「私を待っている人は誰もいないんです・・・」両親はすでに亡く、実家は兄一家が住んでいるが、ほとんど連絡を取り合うことはなかった。誰かに強烈に愛されたい、どうしても一緒にいたい、必要なんだと言われたい。そんな思いもあるが、実際にそう言われたら「うっとうしい」と思う自分もいる。このまま悶々としながら50代を迎えるのもイヤ。だからといって何かを変えるわけにもいかない。30代でマンションを買ったローンもあるし仕事の責任も大きい。何もかも投げ出して男との新しい人生を送るのは無理だと考えていた。ここから新たに何かを始めても結果にこだわる咲江は冒険もできない。日常のささやかな楽しみを見つめようとしても、趣味ひとつなかった。どんどんネガティヴワールドにハマっていく咲江。年を重ねると、持っているものといないものとの違いが歴然としてくる。足りないものを数え上げても幸せにはなれないことはわかっている。それでもさびしい夜に足りないものに目がいってしまうから苦しくなる。それはひとりで生きていくことの残酷さでもあるのかもしれない。大人になってからの、原因のわからない焦燥感・不安感・生きづらさなどは、『スキンハンガー』が原因であることも多いと言われている。女のほうが人肌に触れたり触れられたりする機会が少ないとスキンハンガーになりやすいという。特に、中高年にもなると、触れられることが少なくなってくる。スキンハンガーとは、肌の飢え・飢餓感ということである。「肌の飢え」なんてすごい表現だが、幼い頃にたくさん触って貰えなかった子ほど自分の感情の行き場がなく、処理することが難しいと言われる。肌への刺激は脳にダイレクトに伝わって、記憶に残る。「記憶に残る」ここがとても重要である。自分自身が無意識だったとしても、ある環境や条件がそろった時に、過去の肌を通した記憶がよみがえってくる。あたたかい手で触られた時に、お母さんに撫でてもらった記憶がよみがりお母さんに会いたくなったりとか・・・香りも同じで、何処からか漂ってくる匂いが懐かしくなったりする。楽しく嬉しい記憶だけならいいが、悲しいかったことも記憶として残るので大変なことでもある。幼いころに触られずに育った子どもは、そこの部分の記憶が淋しさや寒さ、冷たさなどと感覚として残っている場合もある。俺たちがハグしたり、背中、手、足などをやさしく“包み込む”ように触れるのは、それらの記憶を、楽しくうれしく気持ちいい記憶として「記憶の上書き」ができるからである。スキンハンガーが生じるメカニズムは、人が人と触れ合いを生物的に必要としているから。新生児救急救命室（NICU）に入院中の赤ちゃんを親の裸の胸に乗せるのも、この必要を満たすためである。肌に触れると皮膚の下にある圧力を感じる“センサー”が刺激され、脳内の迷走神経に信号が送られる。迷走神経が活性化すると神経が鎮まり、心拍数と血圧が下がってリラックスしていることを示す脳波が出る。それによって、コルチゾールなどのストレスホルモンの値も下がる。人との触れ合いは、ほかにもオキシトシンも分泌させる。このブログでは、再三オキシトシンのことを書きてきているが、このホルモンはセックスや出産の最中にも分泌され、互いの絆を強める働きをする。スキンハンガーを癒す肌を触れ合わせることは、生物学的にいいこと尽くめなのである。スキンシップによって人は心が落ち着き、幸福感を感じて、精神的に健康になれる。逆に、人とのスキンシップがないと、心身の健康状態が悪化する。これは、過去の研究でもスキンシップが少ないとウェルビーイングに非常に強いネガティヴな影響があると報告されている。ウェルビーイング【WHOが定義する「身体だけではなく、精神的、社会的も含めた健康」を意味する】裸の咲江を膝の上に乗せ、やさしく包み込むように肌と肌を合わせ、背中を撫でていると「美咲はこのままイッてしまうな…」というのが伝わる。それをどこで判断しているかというと『体温』である。わかりやすい表現をすると、全身が風邪をひいたときのように熱をもつ。そのうち彼女のカラダがフワッと暖かくなる瞬間がある。これが意識が変性した瞬間。そうしていると、やがて性的変性意識状態（性的トランス状態）に入り、カラダが無意識にピクン、ピクンとノッキングを始める。ノッキングは、エクスタシーというトランスの兆候のひとつである。女のカラダは予想できない可能性を秘めている。長いこと常識に従い自分の性を抑えて生きてきた女ほど、奥底にはそれらをひっくり返すほどの性エネルギーが溜まっている。そして、このようになった女は号泣することが多い。これは、自分でも意識していない「内に秘めたる感情」を吐き出した証拠。心理療法でいうところのカタルシスである。カタルシスとは「心の中に溜まっていた澱のような感情が解放され気持ちが浄化されること」を意味する。中にはトラウマの奥深くまで掘り下げられ、トラウマ改善のきっかけにもなる。変性意識状態に入るとミラクルが起きることがある。『大丈夫！どんな自分が出てきても俺がすべて受け止めたる！半分は俺が手伝う、あと半分は自分が出せ！』体の反応からたくさんの欠片を集めて、この日最後に美咲から出たのは、「お母さんに抱きしめてもらいたかった」「お母さんに褒めてもらいたかった」という言葉と涙だった。愛されたいという思いが満たされないまま、大人になってしまった。理解はしていても、感情に蓋をして、良い人間になろうとすると、段々と頭と心が乖離してしまいそうになる。心はどこかでいつも不安だったり、自信が持てなかったり・・・恋愛もいつも同じパターンを繰り返してしまったり・・・「肌のぬくもりでカラダ中を包み込まれる安心感と肯定感」への欲求。肌の欲求を満たしていくと、心が安定して自己肯定ができるようになり、自分を愛することも人を信じることもできるようになる。それは大人になってからでも遅くはない。記憶（過去）は書き換えられるのである。【まとめ】スキンハンガーを癒すことによってオキシトシンが分泌する。（安らぎ、安心する、穏やかさ、信頼、リラックス、良好な人間関係、愛情、絆を生む、愛着が得られる、治癒力が上がる）相手に安心、安らぎを得るだけでなく、前向きになり、自尊心が高まり、社交的になり心を開きやすくなる。そして、それだけでなく変性意識状態に入ることにより、自分自身のセルフイメージを書き換えることもでき、過去の辛いことによって生じたトラウマやマインドコントロールを書き換えることができる。変性意識状態をうまく活用することで、自分の願望を引き寄せることができるようにもなる。このコロナ禍になってから、関西以外の客や既婚者の依頼が少なくなった分、近畿圏の独身女の自宅依頼が増えているのは、彼女たちの心とカラダの「自然の欲求」なのかもしれない・・・「私が家に帰ったら、いつもナオトがいればいいのに…（寂）」「高くつくよ（ニヤリ）」俺たちは体を売っているのではなく“だらしない”“ふしだら”を自由にできる時間を売っている。性の解放に年齢は関係ない！！！美咲が欲しかったのは教科書ではなくキッカケだったのである・・・