由美と美弥子 3282

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Mikiko’s Room
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2021-04-23 05:33:14
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「6階なんです」 OLと共に乗りこむ。 エレベーター内部は、比較的広かった。 荷物の運搬のためだろう。 さっきの入口脇には、運搬用の台車もいくつか並べてあった。 エレベーターにも、セキュリティシステムがあった。 OLがカードを翳し、6階のボタンを押す。「契約してる階しか押せないようになってるんです」 OLはほかの階のボタンも押してみせた。 ボタンは消灯したままだった。「ということは、階段もないということよね」「だと思います」「火事のときは、どうするのかしら?」「さぁ」 OLに続いてエレベーターを降りる。 典子は頭上を見回した。 やはり監視カメラがある。「カメラ、けっこうあるの?」「通路にもあります。 でも、トランクルームの中にはありませんよ」「そりゃそうか。 収納物のプライバシーがあるものね」 白いドアの連なる迷路のような通路を進む。 2回ほど角を曲がった。 自分がいるところを見失いそうだ。 そういう方向音痴用なのだろう、壁にはエレベーターの方向を指し示す矢印が描かれていた。「ここです」 OLは、一番奥まったドアの前で立ち止まった。 さっきの鍵を取り出し、ドアを開く。 内部は、思ったより広かった。 3メートル四方もあるだろうか。 荷物がほとんどないので、余計広く見えるのかも知れないが。「まだ契約したばかりなんで、ほとんど空なんです。 今日は課長に、広さを測って来いって言われて」 OLは、ポケットから巻き尺を出して見せた。由美と美弥子 3281 <目次> エロ本を拾った話