由美と美弥子 3267

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「せ、先生……。 石上先生。 イキそうです。 もうイキそうです」「そうですか。 それじゃ、一緒にイキましょう」「出して……。 中に出して」「大丈夫な日ですか?」「この歳で、もう妊娠なんてしませんわ。 でも、もし……。 もし、妊娠したら……。 結婚……。 結婚してぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」「わかりましたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 石上先生は、山田先生の腰を両手で固定した。 激しいピストンが始まった。 石上先生が腰を打ち付けるごとに、山田先生の尻にさざ波が立った。 波動は太腿を伝い、膝の汀まで洗っていた。「山田先生! 締まります! 締まります!」「あかかかかかかかかかかかか」 山田先生の口からは、意味のある言葉の代わりに、涎が噴き零れていた。 突っ張った両腕の下に覗く顔は……。 教師どころか、人のものとさえ思えなかった。 黒目が迫りあがり、三白眼が宙に踊っている。 振動のままに、クビがガクガクと揺れる。 壊れた人形のようだった。 そのクビが大きく跳ねた瞬間……。 典子と、はっきりと目が合った。 山田先生の目が見開かれた。 その気配に気づいたのか、石上先生もわたしを見た。 まともに目が合った。 しかし、石上先生の腰は止まらなかった。「イクイクイクイクイクイクイクイクイク」 山田先生は、わたしを見つめたまま、甲高い声を張りあげた。「出る出る出る出る出る出る出る出る出る」「イ……。 イックゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ。 あぎゃ。 あぎゃぎゃ」「がは。 がはは。 がはっ」 典子を真っ直ぐに見据えた石上先生の両眼から、黒目が失われた。 碁石が滑りこむように、上瞼に隠れたのだ。 山田先生も、同じ目をしていた。 典子を見つめる、真っ白な4つの目。 明らかに、2人の意識は消し飛んでいた。 しかし、立ったままだった。 塑像のごとく。 ほんとは一瞬だったのかも知れない。 永遠みたいに思えたのは、典子の脳裏に、その瞬間が灼きついたからだろう。 だからこうして、ついさっき見た光景のように蘇るのだ。由美と美弥子 3266 <目次> エロ本を拾った話
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