由美と美弥子 3206

画像0枚
-
Mikiko’s Room
16view
2021-01-06 05:41:25
- Niconico
- Niconico
■ 宮高昭夫の小説は、唐突にそこで終わっていた。 しかし、手紙にはまだ続きがあった。◆ すみません。 尻切れトンボみたいになってしまって。 隣人の吉崎婦人との関係は進行形でして、その後については、まだ小説にまとめてないのです。 実は気になることがあり、事態の推移を見ているというところでしょうか。 ほかでもなく、吉崎さんに中出しをしてしまったことです。 志津子の話では、吉崎さんはまだ閉経していないとのこと。 まさかとは思いますが……。 妊娠の可能性もあるわけです。 もちろん、産むなんてことはないはずです。 いえ、あってはなりません。 身体が若いとは云っても、年齢は50近い。 危険すぎます。 そして、吉崎さんの妊娠を、わたしより気にしているのが……。 志津子なんです。 どうやら、わたしを盗られるんじゃないかという怖れを感じてるみたいなんです。 わたしと吉崎さんの間に子供が生まれ……。 自分は捨てられると。 もちろん、そんなことは口にはしません。 しかし、感情的な妄想として、心の片隅に巣くってしまってるようなのです。 実は、あの日以来、吉崎さんを招くことがなくなりました。 志津子の脳裏には……。 わたしの腰を脚で挟みこみ、中出しを強制した吉崎さんの姿が消えないのでしょう。 ま、今後どうなるか……。 無責任なようですが、しばらく静観するしかないと思っています。 さて。 これでお終いにしようと思っていたのですが……。 近ごろ、別の人物と、また妙な関係が出来てしまったのです。 そのことについて、少し書きたくなってしまいました。 わたしは、若いころは、さほどモテる方ではありませんでした。 ところが、定年間際になってから、妙にご婦人に好かれるようになったのです。 髪が白くなったせいで、脂気が抜けて見えるからでしょうか。 ロマンスグレイと褒められたこともあります。 いやいや。 これ以上は、何を書いても自慢めいてしまいそうです。由美と美弥子 3205 <目次> エロ本を拾った話