由美と美弥子 3169

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Mikiko’s Room
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2020-11-11 05:54:53
■ わたしがのんびり飲めるようにと……。 次の週末、金曜日の夜に、初めての食事会がセッティングされた。 仕事は定時に切りあげた。 気持ちが浮き立っていた。 仕事中も、吉崎さんの二重顎が目に浮かんだ。 いつもは、すれ違う一瞬でしか見る機会がない。 それが今夜は、ゆっくりと鑑賞できるのだ。 マンションの駐車場から、志津子に電話すると……。 今、吉崎さんと夕食の支度中とのことだった。 玄関は、自分で鍵を開けて入ってほしいと言う。 空を見あげると、暮れかけた空の雲間から、金色に近い月が見えていた。 定年間際になって、こんな楽しい日々が得られたのだ。 幸せを噛みしめた。 鍵を開けて玄関を入ると、天ぷらの匂いがした。 揚げ物では、手が離せなかったのだろう。 三和土には、見知らぬ靴が揃えてあった。 吉崎さんのに違いない。 志津子のより、ひとまわり大ぶりだ。 25㎝はあるだろうか。 いつも買物に履いているという、ぺたんこ靴ではないようだ。 よそ行きらしい。 隣の部屋に来るのに、わざわざそんな靴を選んだというのがいじらしい。 なんだか、ほんとうに好きになりそうだ。 危ない危ない。 書斎を兼ねた寝室に鞄を置くと、そのまま台所に回った。 2人の女が、こちらに背を向け、システムキッチンに向かっている。 中肉中背の女と、大柄で横幅のある女。 もちろん、服は着ている。 しかし、わたしの目は、2人の対照的な尻に釘付けになった。 裸の尻が、ありありと想像できた。 尻を2つ並べて、後ろから交互に突きたいと思った。 パンツの中で、陰茎がむくむくと膨れる。 いかんいかん。 今日は食事会なのだ。「ただいま」 2人の女が、同時に振り向いた。 油の跳ねる音がする。「いい匂いだね」「もう少し待って」 志津子は、また鍋の方に向き直った。 吉崎さんが、エプロンで手を拭きながら、歩み寄って来た。 折り目の残る真新しいエプロンだった。由美と美弥子 3168 <目次> エロ本を拾った話