由美と美弥子 3147

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     わたしは手提げカバンを框に投げ出すと、チャックを引き下げる。 いつもは、トランクスの前開きから陰茎を捻り出すのだが……。 昂奮の案配によっては、ズボンごと下げたいときがある。 その前に、背後のドアに鍵を掛ける。 宅配員にでも開けられたら事だ。 志津子にも、ベルトのバックルを外す音がはっきりと聞こえているはずだ。 ズボンが下まで落ちた。 トランクスを引き下げる。 カッターシャツの裾から、陰茎が突出している。 足首にズボンを絡ませたまま、小刻みに前進する。 片手で陰茎を掴み、狙いを定める。 志津子には、わざと触れない。 角度を合わせると、一気に腰を送る。 陰茎が、熱くぬるりとした筒に吸いこまれる。 まるで、日本刀が鞘に収まるように。 これが夫婦というものなのだろう。 カッターシャツの裾を分け、終端まで突きこむ。 腰が、志津子の尻にあたる。 肌同士が密着する。 お互いの汗ばんだ肌が、みっしりと吸いつく。 すなわちこれが、ズボンを下ろした理由だ。 陰茎だけ抜き出したのでは、この肉と肉との感触が得られない。 わたしは、志津子の尻を軽く叩き、合図を送る。 四つん這いの志津子が、ゆっくり前後に動き始める。「はぅぅ」 志津子が、懸命に声を殺してるのがわかる。 それも愛しかった。 このマンションは、玄関扉の防音性に乏しいようで、廊下の音がけっこう聞こえた。 廊下の音が内部に聞こえると云うことは……。 玄関内の声も、廊下に聞こえるはずだ。 志津子が尻を後退させるのに合わせ、わたしは腰を前に送り始める。 パン! 互いの肉が打ち合い、湿った音が立った。 夫婦が無言で交わすセッションだ。 互いの粘膜を擦りつけあいながら、享楽の肉を鳴らすのだ。 パン! パンパン! パンパンパン!由美と美弥子 3146 <目次> エロ本を拾った話
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