アソコが濡れる。つまり感じるアメリカの製薬会社ファイザーが販売するバイアグラは世紀の大発明と言われ、世界中でヒットを飛ばし続けている。勃起薬と言及ばバイアグラ。地球の合言葉である。そのファイザ—社、さらに我々男性にとって見捨てておけぬ薬を開発している。女性用バイアグラだ。正式名称「ダイフルカン」。元々は女性のカンジタ膣炎を治すためのものだが、そんなことはどうでもいい。注目は膣内を濡らす副作用である。アソコが濡れる。つまり感じるってことではないか。女性用の媚薬じゃないか。カンジタどころか「感じた」じやないか。やや論理が飛躍したキライはあるが、アメり力でも日本でも、本来の目的とかけ離れた「女性用バイアグラ」として販売数が増えているのが現実だ。なにしろバイアグラの実績を持つあのファイザー社が開発したのだから、信頼性は高い。怪しげな媚薬とはワケが違うのだ。そこで俺は考えた。もしオトしたい女にこいつをこっそり飲ませればどうなるか。今まで指本触れさせてくれなかったコが、アソコをうずうずさせた淫乱なメス犬になって迫ってくるんじやないでしようか。厚生労働省の認可がおりていないため、日本でダイフルカンを入手するには輸入代行業者を頼るのがいちばんだ。「女性用バイアグラ」「ピンクバイアグラ」などの名称で検索すれば、多くの業者が引っかかる。本題に入る前にまずは、ヌレヌレ効果が本当にあるのか、淫乱になるのかをセフレで試すとしよぅ。さっそくセフレ子に電話。久しぶりに会って食事でもしないかと自然に誘ってみると、最近彼氏と別れたばかりらしく、あっさり誘いに乗ってきた。「アナタは彼女とぅまく行ってんの？」「まあね、そつちは？男と別れたんなら最近エロいことしてないんじやないの？」「う一ん、去年の夏ぐらいからしてないかも」絶好のタイミングだ。ちよっくら部屋にお邪魔させてよ。マンションの室で子はくだけた部屋着のまま待っていた。久しぶりだというのにこの緊張感のなさ、さすがセフレである。しばらく語った後で、本題を切り出す。「そういや、女性用バイアグラって知つてる？なんかすごい濡れるらしいよ。それ飲んでエッチしてみたくね？」「へえ、おもしろいね」「飲んでみたい？」「ぅん、飲む飲む」素直に錠渡したところ、あっさり飲服用分後。彼女の体に変化が現れた。「なんか、このへんから下が少しモワつとしてきた」く「どのへん？」お腹から下の部分がジンワり温かくなつてきたらしい。どれどれ。パンツの中に手を突つ込んで直接マンコチエック。おや、すでにぅつすらと濡れているではないか。「濡れてるね？」「んんつ、ん…」ひとまず股間への攻撃は止め、シャツをめくって乳首をペロペロ、指先でクりクリ。さらに反対側の乳首もペロペロクリクリ。「あっ、んん、ああん」喘ぎ声が大きくなってきた。パンツの上から指を這わせてみると、割れ目に沿ってじっとり濡れている。こんな女じやなかったはず。どぅやらいつもよりお湿り気味なのは間違いない。パンツの中へ指を。ぅわっヌツルヌルじやん！なんかクチュクチュ鳴ってるし。前はこんな音しなかったよな。「ほら、すげ—糸引いてるじやん」返事は決まってこうだ。「バカなことばっか言ってないでお店遊びに来てよ」いつか隙あらばと伺いつつ半年が過ぎたいま、ようやくその隙を作り出す機会がやってきた。女性用バイアグラでヌレヌレ状態なんて、がばがばすぎるほどの隙間じやないか！さて彼女にどう飲ませるか。こっそり盛りたいところだが、いくら友人でも同意のない完全な騙し討ちは犯罪のニオイがプンプンする。なのでこうしよう。まず女性用バイアグラというものが存在することを伝え、興味があるかどうか聞いてみる。彼女の性格上、おそらく「飲んでみたい」と言うだろう。しかしその場では手渡さない。野獣のような俺を前に服用したところで、警戒心が先立って、ヤりたくなったかどうかなんて教えてくれないだろうからだ。なのでそこはいったん話題を変更し、後でドりンクにこっそり盛る。これなら同意を得た上で、さらに素の反応を垣間見れる。願ったりだ。ところでバイアグラはドりンクに溶けるのか。味でバレないのか。事前に実験だ。カッタ—ナイフで錠剤表面の皮膜を剥がし、中の白い部分を削って粉末状に。指先につけて舐めると、かすかな苦味がある。オレンジジュ—スに入れてかきまぜてみる。あっさり溶けた。見た目に変化はなし。味もやや粉っぽさを感じる程度で、言われなければまずかないだろう。コ—ヒ—、紅茶、ビ—ルなどでも、ほぼ完璧。これならバレっこない。これで君の股間はまもなく大洪水だ「フサオ君、久しぶり—」待ち合わせ場所に現れた真紀は、いつものようにソソるルックスだ。あらためて思う。ヤりたい。とりあえず近くのイタりアンカフェへ。いつものエロト—クをかわした後、さりげなく話題を振る。「女性用バイアグラって知ってる？すげ—濡れるんだって」「へぇ、そんなのあるんだ」「飲みたくない？」「そだね、おもしろそう」言うと思った。「じや、飲もつか」「いいよ。持ってんの？濡れてもヤラせない自信あるけどね」「はは、ところで髪型変わった？いい感じじやん」同意を得たところで話題変更。予定どおりの進行に、笑みがこぼれてしまう。