人間の業 ― 綺麗事の裏側 第73話:権力者の不誠実と政治への絶望 ― 国際政局の現実と身近な裏切り
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2026-09-09 20:00:00
人間の業 ― 綺麗事の裏側 第73話副題:選挙前の媚態と当選後の豹変 ― 権力構造に翻弄される人々の怒り政局の混乱や終わりの見えない国際情勢を見渡すとき、私たちはしばしば「誰を信じればよいのか」という根本的な問いにぶち当たります。2026年10月に予定されるイスラエルの総選挙。長年政権を率いてきたベンヤミン・ネタニヤフ首相に対し、元軍参謀総長のガディ・アイゼンコット氏が立ち塞がります。世論の予測ではアイゼンコット氏が優勢と見られています。強硬姿勢を崩さないネタニヤフ氏への批判が高まる中、自らも最愛の息子を戦場で失うという悲劇を経験し、民衆の痛みに寄り添う姿が共感を集めているためです。しかし、リーダーが変われば中東に平和が訪れるのかといえば、現実はそう単純ではありません。アイゼンコット氏もまた徹底した戦略家であり、ヨルダン川西岸地区での苛烈な現実に対しては沈黙を保つなど、強硬な安全保障路線を継承する立場にあります。一方、トルコのエルドアン大統領もまた、かつてのオスマン帝国の威光を再現するかのような野心を秘め、歩み寄りの姿勢すら自らの権威を高めるための戦略的布石として利用しています。こうした大国の冷徹な駆け引きは、日本の国内政治においても全く同質のものとして表出しています。かつて小野田紀美議員が公職選挙法違反の疑いを問われた「ヤミ選挙事務所(二重事務所)」疑惑や、高市首相による安全保障や国会答弁を巡る数々の重大な失言に見られるように、政治家たちは表では法や正義、国家の安全を説きながら、その裏では自らの権力維持のための策略と身勝手な言い逃れに終始しています。選挙の前になると、彼らは「あなたのため」「地域のため」とへらへらと笑みを浮かべてへつらい、頭を下げて回ります。しかし、いざ当選という甘い蜜を手にした途端、その態度はコロリと一変し、有権者の存在など端からなかったかのように冷淡な態度をとるのです。このような政治の本質に直面し、爪痕を刻まれたのが久美さんでした。かつて久美さんは、不自由な体を押し、ある会長からの切実な依頼を受けて選挙運動に協力しました。本来であれば政策的にも反対で、投じたくもなかった候補者であったにもかかわらず、会長の顔を立て、人間関係の義理を通すために貴重な一票と労力を捧げたのです。しかし、当選を果たした途端、その政治家からは感謝の一言どころか、なしのつぶてとなりました。先日、久美さん宅を訪れた会長に対し、玄関先で声を震わせ怒鳴り散らしたのも当然の成り行きです。「なんだ、あの態度は」――怒りが収まらないのは、自分が信じた義理や情熱が、政治家の「資金と人気集め」の道具として使い捨てられたからにほかなりません。トランプ前大統領をはじめとする海外の指導者から、日本の国会議員、そして身近な地方政治に至るまで、彼らが求めているのは己の地位と利権であり、国民との誓約を守る気など端からないのです。よくよく考えてみれば、この世で最も信用できない者、それこそが政治家という輩です。へつらいの裏に隠された嘘を見抜けず、そのような連中のために命を賭して応援するなど、まさに愚の骨頂と言わざるを得ません。冷徹な政治の不条理を前に、私たちは安易な言葉に騙されない冷徹な視点を持たなければならないのです。>この話が気に入ったら、ランキングバナーをポチッと押していただけると励みになります。



