天性の、恥ずかしい性癖 第196話:『夢と現実の狭間 ~掻き乱される人妻の夜~』
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2026-05-28 20:00:00
馳川タカシと瀬川聡美、そして岡本凛子の淫らな境界線 岡本夏生が会社の受付嬢・瀬川聡美と親密な関係にある――。その噂を耳にした馳川タカシは、かつて自分に“性の歓び”を教え込んだ女、岡本凛子のもとを訪れていた。薄暗い部屋。乱れたシーツの上で、凛子は熱を帯びた吐息を漏らしていた。「……んっ、あ……タカシ……」逞しい腕に抱きすくめられながら、凛子の胸は激しく波打つ。 タカシは容赦なく彼女を求め、まるで自分の存在を刻み込むように、貪欲な情熱をぶつけてくる。かつて凛子を誘惑し、夫・夏生とはまるで違う快楽を教えた男。 その熱に溺れながらも、凛子の胸には別の感情が渦巻いていた。――夏生が、瀬川聡美と関係を持っている。その事実が、嫉妬とも屈辱ともつかぬ疼きを生み、彼女の内側をさらに熱くしていた。やがて情事が終わると、タカシはあっさりと彼女から身を離した。「……先に寝る」素っ気なくそう言い残し、背を向けて横になる。 凛子は呆然と彼の背中を見つめた。自分だけがまだ熱を持て余している。 肌の火照りも、奥に残る甘い痺れも、簡単には消えてくれない。タカシの静かな寝息が聞こえる中、凛子はそっと指先を伸ばしかけ――。「……っ」その瞬間、意識の底で、引き裂かれるような愛憎の妄想が頭をもたげた。いま、夫の夏生はあの受付嬢の豊満な躰に溺れながら、逃れられぬ泥沼に嵌まり込んでいるはずだった。聡美はその極上の肉体を極上の餌にして、夏生に「結婚」という名の略奪を冷酷に迫っている。 夏生は男として、聡美の淫らな躰は欲しくてたまらないのだ。 しかし、彼が本当に心の中で焦がれ、願うのは、妻である凛子ただひとりであった。夏生はこれまでに何度も、涙を流して凛子に元のさやに納まろうと懇願してきた。『頼むから目を覚ましてくれ、やり直そう』と縋り付く夫。 しかし、ひとたび漢色に染まり、本能の悦びを知ってしまった凛子の子宮は、もうあの頼りない夫の種など受け付けない。 夫が必死に乞えば乞うほど、その未練がましい言葉が鬱陶しく、凛子は反発するようにタカシの元へ、あるいは別の漢の元へと、淫らに流れ歩いていくのだ。タカシの部屋の冷たいシーツに身を横たえながら、凛子は激しい焦燥感に駆られていた。 帰りたい。 夫の待つあの日常のさやへ帰らなければならないのに、今の自分は言えば言うほど、別の漢の肉棒を貪り、遠くへ流されていく。(……私は、どこまで堕ちていくの……)だが、脳内を侵食する妄想は、それだけでは終わらなかった。 まるで自らをさらに痛めつけるように、彼女の意識は深い薄闇の中へ沈んでいく。そこは会社の休憩室によく似た、歪んだ空間だった。ソファに腰掛けた瀬川聡美が、妖艶な笑みを浮かべながら夏生を見下ろしている。「あぁ……そう、その調子……、 奥さんと別れて、私を選んでくれるんでしょう」聡美は男を手懐けることに慣れていた。 甘く命じ、導き、略奪の婚姻届をチラつかせて翻弄する。 夏生が自分に夢中になっていく様子を見るたび、女としての優越感が満たされていくのだ。その妄想の場に現れた凛子へ、聡美は冷ややかな視線を向けた。一瞬だけ驚いたように目を細め、しかしすぐに艶めいた微笑を浮かべる。――見ているだけなの? あなたの旦那様、躰は私のものよ。そんな挑発めいた幻影に、凛子は思わず息を呑む。足が震える。 目を逸らしたいのに、逸らせない。現実の裏切りと、脳内の欲望。 羞恥と昂り。 その境界は、タカシの寝息を聴きながら、少しずつ曖昧になっていった。凛子はベッドの中で激しく身じろぎした。隣にいるのは夫ではない。 自分を玩具のように扱った若い男だ。 それでも、夏生が昼間、聡美に縛られながら、自分を求めて泣いている姿を想像すると、胸の奥が妙に熱を帯びる。(タカシ……聡美さん……夏生……)誰かに求められたい。 誰かの熱に溺れてみたい。 絡み合う四人の愛憎が、静かに彼女の内側で膨らんでいく。凛子はそっと目を閉じた。「元のさやには戻れない」という絶望の狭間で、次に見る夢が、自分をさらに深く乱すものになるのか――。暗闇の中で、彼女の傲慢な欲望だけが、静かに息づいていた。>※完全オリジナル作品です。二次創作ではありません。#オリジナル #官能小説 #一次創作 #知佳の美貌録この話が気に入ったら、ランキングバナーをポチッと押していただけると励みになります。
