客席中央で、天上から吊るされた絵里子
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2025-12-09 16:17:37
「準備は出来てますか? そろそろ行きましょうか、お客様がお待ちかねだ」舞台幕の右裾にいた絵里子に、オーナーのたくみが声をかけた。絵里子が舞台に進み出ると「絵里子、マッスル最高!」早速観客席から声が掛かった。掛け声に合わせ、絵里子が鍛え抜かれた躰で次々とポーズを決める。上腕二頭筋、広背筋、憎帽筋と、一通り流しつつ、次第に腰の括れやヒップを強調し始めた。バタフライは極限まで詰めてある。観客の視線がそこに集中し始めたところで絵里子は一旦舞台を去り幕が下りた。「そろそろ行くよ、敏則くん」そう言うと、敏則に鎖を手渡した。 「は、はいっ」敏則は自分に手渡された鎖を引いた。敏則の足元を、美しいボディーでしなやかにを演じる絵里子が付き従う。 彼女の首に巻かれた黒革の首輪に、敏則の手から伸びる鎖が繋がっている。(ヒップ90か……なるほどね……)薄暗いステージ上で絵里子が身に着けているのは辛うじて必要部分が隠せる三角ビキニ、ポリエステルとポリウレタンの混紡。トップにワイヤーは入っておらず、ボトムの裏と表のつなぎ目に金属のコネクタがついており、パンティはTバックタイプになっていて、鍛えられて引き締まった巨尻がほぼ晒されている。「ほらっ、脚を閉じちゃダメだよ」存在自体が怖い絵里子に対し、恐怖を振り払うかのようにぞんざいに扱う。「ああ……そんな……恥ずかしい」先ほどのステージとは打って変わって恥じらう絵里子だが、敏則の命令には逆らえず、膝を緩めたままで敏則の後に従う。 敏則は絵里子にそのような格好をさせたまま、ステージ上へと進む。「おおおっ、出て来たよ」「うわあ~、すごい格好だな絵里子ちゃん」客たちは彼女の性癖を理解してるのか、まるで犬のような格好で尻たぶを丸出しにしている絵里子に、ヤジに近いような言葉を浴びせる。「さあ、絵里子さん、立って」敏則はステージ中央に進み出ず、進路を変更し、客席の中央部分にぽっかりと空いた空間に絵里子を引き出し、立たせた。客たちのためにではない。 彼女が客たちの視線をかぶりつきで浴びれるよう、たくみが今回に限り用意してくれていた場所だ。そこには天井から一本の鎖が垂れ下がり、先端には皮の手錠が取り付けられている。「ああ……」命ぜられるまま素直に立ち上がった絵里子の手首を敏則は、いきなりぶら下がる皮枷に繋ぎ万歳の姿勢を取らせる。鎖の長さは事前にたくみが調整していた。 絵里子の腕が伸び切るか、伸び切らないかの高さにがある。 責める側としては絶妙な高さだ。「お越しいただいた皆さんに改めて、名前と年齢、スリーサイズを言ってください」三角ビキニが女性にとって大事なところは隠してるとは言うものの、豊満な乳房の上半分ははみ出している。敏則は浮かび上がった谷間の上乳辺りを指で押しながら囁いた。「ああ……なぜこんなところで……イヤッ」予め打ち合わせなど、もちろんしてはいない。 しかし、最終何が行われるのか、そこいらはいつものことなので心得てはいる。 が、問うてきたのは友人の甥っ子、捉え方によっては『朝ゴミ出しする・・・』に当たる。 絵里子は恥ずかしそうに躰をくねらせる。趣味でボディービルダーをやっている男性でも、ここまで発達しないだろうと思われる脚を、クネクネと擦り合わせる仕草は、まさに別人のそれだ。「言わないなら、今宵は中止にします」汗ばんだ黒髪を指で掻き分け、真っ赤になってる耳に唇を近づけ、敏則はきっぱりと言い切る。「ああ……ダメッ、言うから、 みっ、宮崎絵里子、35歳……です、 スリーサイズは上から92、60、90です」ボディーコンテストでは事前に資料を提出するし、問われれば応える。 しかし観客の目的からして違う。 声を詰まらせながら絵里子は、何とか言い切った。言い終わるのと同時に向けてきた彼女の瞳は妖しく潤んでいて、見た目にも蕩け切ってるのがわかる。>奥様は混浴がお好き すー様知っていますか? 「ポリアモリー」(複数恋愛)という生き方恋愛する相手をひとりに定めず、複数と同時並行してつきあう。その相手は異性の場合もあれば同性の場合もある。しかもお互いが相手の複数恋愛を認め合う関係。そんな新しい愛のカタチ「ポリアモリー」が、いま、注目を集めているのです。それは一夫多妻とどう違うの? という疑問をもつかたもいるでしょう。一夫多妻(ポリガミー)ではひとりの男性が複数の女性を妻としますが、関係の主導権をもっているのは、あくまで中心にいる男性のみ。基本、女性たちはその男性以外とつきあうことはできません。しかしポリアモリーでは恋愛関係に参加するそれぞれのメンバーは皆自由に主体となってほかの人と恋愛することを認め合います。パートナーを複数同時に……と聞くと、世間的には眉をひそめる人がほとんどでしょう。一夫一婦制の日本では恋愛も一対一でするものという性愛倫理が主流です。お互いに一人の相手にだけ愛情を注ぐことが約束されていれば、大きな安心の材料にもなります。ですが実のところ、パートナーがいながらも、他に好きな人ができてしまうのはよくある話。心は流動的であり、不変のものではありません。制度や倫理で縛れば、こっそりと浮気や不倫に走るということも、ままあるのが現実です。ポリアモリーという生き方は、浮気や不倫の肯定とは違います。心が不変ではないことを認め、個人を尊重し、関わる全員がどうしたら幸せになれるかを真剣に考えたうえで発生した、ある意味自然の感情に素直に従う思想のようにも感じます。



