揺れる心 第1話

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2024-12-31 15:15:25
徹はこと女となると見境がなくなる。 世間でいうところの好き者で、男女のこととなるとじっとしていられなくなるほど良い意味においても悪い意味においても下半身が猛り狂う。 だから女を相手にその道を突き進むとなると仕事と違い極めて精勤で彼女らの間では艶福家で通っていた。 が、悲しいかな安サラリーマン(官憲)。 うわさを聞きつけ梨沙目的に借金しまくってキャバレーに通い詰めてはいたが、いかんせん店内では明らかに負けが込み、とてもデリ譲や裏風譲相手のようにはいかなかった。 前者の方の転がし方はそれなりに詳しいのだが、遊びに値が張る高級風俗で目的の女を誘いだそうと思っても上には上がおり下半身の反応とは裏腹に門外漢だった。 最初のころこそ上司をおだて上げ連れて行ってもらったが、プライベートとなると数えるほどしか行ったことがない。 もちろん店外デートに誘うなど、一度も試みたことがない。「うふふ、あなたが考えてたこと 言い当てましょうか。 多分お店にそれ相当のお金を積んでも、店外デートではこんなに気持ちよくなれないと思うわよ」梨沙は意味ありげな微笑みを浮かべた。「さぁ、お風呂に入りましょうか」一緒にお風呂に浸かり、湯の中で潜望鏡という名のフェラ・サービスを受け、そうしておいて湯から上がらせ身体を洗ってもらう。「こうやって、アソコに指を入れさせ洗ってもらうのが壺洗いっていうんでしょ?」かつて徹がやらかした手法を、恋焦がれた女の説明を受けながらサービスを受け続ける。 これがまた、徹にとってこのような状態になった女の心境を推し量るのに、大いに役立った。 とにかく女体のあらゆる部分を使って、梨沙は男を喜ばそうとしてくれた。「まったくもう、あんたは人の話聞いてるの? 出かけるのはよいとして、今夜は何時に帰ってくるつもりなの?」「う~ん、わからないけど、結構遅くなると思う。 いつも晩御飯食べていきなさいって誘われるから、今日ぐらいご相伴に与からないと申し訳ないからね」あっけらかんとした顔で応える甥っ子「---ちっと、それなによ。 晩御飯がいらないときは早めに言ってねと、あれほどお願いしたのに……」甥っ子の敏則の食事も用意しようと計画を立てていた叔母 梨沙の眉がつりあがった。「あっ、そんなんだから。 じゃあね、行ってきまぁ~す」しまったとでも思ったのか、敏則は慌てて玄関を飛び出していった。 長い間ひとつ屋根の下で暮らすと、叔母と甥っ子の間柄であってもおおよそ、相手の考えてることがわかるようになる。 敏則が美しい目をした豊満な叔母に特別な感情を抱けは、梨沙もまた甥っ子の若々しい肉体に、毎夜のように汚してくれる敷布団から香り立つ精液の臭いに翻弄された。 徹のイチモツやいよいよもって天を突いた。 それを、これでもかとしごき洗う。 そのうこうしてるうちに、いよいよマット・プレイという流れになった。 ラブホテルに備え付けてあるのは、ソープで使うビニール製のエアマットではなく、中にスポンジの入った薄っぺらなものだった。「本当なら滑らないように下にタオルか何かを敷くんでしょうけど、身体拭くバスタオル敷いちゃうと、濡れた身体拭けなくなっちゃうから……」 タオルの数が足りない、ベッドルームに置いてあったローションを持ち込んでプレイに講ずるらしいけど、いかんせん量が足りないなど、彼女の性癖を満たすべく、男をその気にさせる技を駆使するには足りないものがたくさんあるらしい。>