由美と美弥子 3109

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    「ほら、よく見なさい。 ひょっとして……。 女性のここ、間近で見るの初めて? お気の毒ね。 それが還暦間近の女のものだなんて。 でも、わたしのは、案外、若作りなのよ。 彼にも褒められるわ。 奥さんのより若いって。 子供、産んでないからかしら?」 饒舌なのは、恥ずかしさを誤魔化すためだろうか。 しかし、そんなことはどうでもいい。 夢にまで見たものが、眼前にあるのだ。 皺の寄った下腹。 陰毛には白髪が混ざっていた。 しかし、その下の女性器は、女性の云うとおり……。 若々しく思えた。 ネットで見る若い女の女性器と、何ら遜色がない。 目に痛いほどの赤い花が咲いていた。 そう。 陰唇はすでに左右に別れ、内部がはっきりと見通せる。 ピンクに近いほどの赤だった。 左右の陰唇がやや黒ずんでいるせいか、いっそう鮮やかさが際立った。 黒く穿たれた点は、尿道口だろうか。 そしてその下には……。 内側に巻きこまれる粘膜が見えた。 膣口だろう。 あそこにこれから……。 自分の陰茎が入るのだ。 そしてもちろん……。 あの中に、思い切り射精するのだ。「う」 男は、思わず呻いた。 兆しを感じていた。 射精の前兆だった。 脊髄を、虫唾にも似た快感が這いあがる。 しかし、見下ろす陰茎は勃起していないのだ。 再び視線をあげ、女性器を直視する。 膣口は、ねらねらと光っていた。 明らかに濡らしているのだ。 若い男の前で、自ら股間を開きながら。 しかも……。 陰唇の収斂する頂点には、真珠を嵌めこんだような陰核が覗いていた。 勃起しているのではないか。 いくらなんでも、普段からあんなに大きいはずがない。 この女……。 思っていたより変態。「あぅ」 男は、嘔吐くような声を漏らした。 刹那……。 男の下を向いた陰茎が、びくんと震えた。 真下を見る。 皮を半分被った亀頭の先が、わずかに見えた。 そこから、白いものがボタボタと垂れ始めた。 むろん、精液だ。 勃起しないまま、射精したのだ。 生まれて初めての経験だった。 しかし、背筋を突き抜ける悦楽は同じだった。由美と美弥子 3108 <目次> エロ本を拾った話
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