由美と美弥子 3094

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Mikiko’s Room
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2020-07-29 05:43:10
日暮れ近くなり、風が出て来たようだ。 女性の顔の横で、赤いタオルが棚引いた。 それがきっかけでもあったかのように、女性は踵を返し、窓の向こうに消えた。 カーテンも閉ざされた。 ベランダに残る赤いタオルだけが、狂ったようにはためいていた。 男は再生を止めると、映像を巻き戻した。 女性が、タオルの横で真っ直ぐにこちらを見ている場面で止める。 男は、着ているものをかなぐり捨てた。 全裸となり、ソファーに座り直す。 テーブルを隔てたモニターに向け、缶ビールを掲げる。「乾杯!」 缶を大きく傾け、ほろ苦い液体を流しこむ。 初めて、喉がカラカラだったことに気がついた。 ビールは、口の端から零れ、顎から裸の胸に滴った。 それを追った視線は、勃起しきった陰茎を捉えた。 30過ぎても童貞の、ピンク色の亀頭。 勃起しきっていても、亀頭の笠には半分皮が被っていた。 男は、缶ビールを亀頭の上で傾けた。 亀頭は、黄金色の液体を浴びた。 男は、缶ビールをテーブルに置いた。 陰茎を握る。 皮を引き下げる。 初々しいカリ首が露わになった。 もう、我慢できなかった。 擦る。 モニターを凝視する。 白髪女性が、真っ直ぐにこちらを見ていた。 その目を、真っ直ぐに見返した。 擦る。 擦る。 擦る。「ぅわきゃ。 わきゃ」 亀頭から噴出した精液が、白い投げ縄のように伸び……。 モニター画面を打った。 白髪女性の顔を袈裟懸けにした。 男は、満面に喜色を表した。 しかしそれも一瞬だった。 視線が跳ねあがり、白い天井が画角一杯に広がった。 黒目が、上目蓋に隠れようとしていた。 男の身体は、心地よい痙攣を道連れにしながら、ゆっくりとソファーの下に崩れ落ちていった。由美と美弥子 3093 <目次> エロ本を拾った話