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三津香女王様ブログ「密の香 -みつのか- 」
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2022-10-01 03:35:00
このひと月、ほぼ全日完売を頂き、案外君たちは頭の片隅に私を置いてくれていたのだなと思っていた。こんな書き方をしたらあまりにも捻くれていると感じるだろうか。とはいえ生まれたときから真っ直ぐ立っているつもりでも人様からは斜に構えて見えてしまう性根なもので、結局こんな風にしか表現することが出来ないのだけれど。ある時から日々が飛び去るような速度になった。何もかもを忘却することを余儀なくされる毎日の中で、君たちの表情、言葉、瞳、声、震えに引き留められ、時間の流れが止まった瞬間を思い返すと、私の心の奥底はいつでも温かくなる。ある瞬間のこと。「退店されると聞いてもうSMも辞めてしまおうかと思ってしまって」俯いたお前が寂しそうにそう言ったとき、私は震えるほどの快楽を感じた。また別の、ある瞬間のこと。最後かもしれないと思って凹んでいるのに、結局は快楽の中に引き摺り込まれていく。お前のどうしようもない性には呆れていた。涙をいっぱいに溜めた顔は憎らしく、また可愛らしくもあった。私の存在が、何よりも君を狂わせる。それはなんて素晴らしいことなんだろう。私の心から求めるものを君たちは沢山捧げてくれたね。可愛くて、可愛くて、虐めたくなってしまうお前たちを置き去りにして、立ち直れないほどの絶望を与えるのはとても素敵だろう。本当にそれを与えることが出来たならなら、一体どんな顔をするだろうか。そして、どんな風に日々を過ごしていくのだろうか。大好きだからついそんなことを考えてしまう。少しでも深く、消えることのない、致命的な痕跡を刻んでしまいたい。そんな安易で甘い夢想につい耽ってしまう。君たちが、私に酷くされることを何故か望んでしまうように。あまりにも切実で純粋な、誠実さを私にくれてありがとう。君たちを置き去りにする意地悪をしたかったけれど、まだそういうわけにはいかないね。やめようと思ってもやめられるものではない。君の身体に、心に、何度もそれを教えながら、私自身についても同じように感じていたよ。次はどんな顔を見せてくれるかしら?また会えるのを楽しみにしているね。三津香 Mitsuka