由美と美弥子 3070

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     女教師、いや……。 女教師の憑依した由美は、万里亜の頭を両手で鷲掴んだ。 万里亜は決して、心ならずも、この姿勢を取らされているわけではない。 体力からすれば、万里亜の方が由美よりはずっとあるだろう。 エクササイズで鍛えてもいる。 由美には拳法の心得こそあるが、膂力は乏しかった。 高校時代の女教師は、もっと非力だったはずだ。 万里亜が力ずくで、その女教師に犯されたわけはないのだ。 すなわち……。 これが、万里亜の本性ということだ。 あのエステスタジオや、女教授の店の舞台では……。 万里亜の役割設定は、明らかに「S」だった。 しかし……。 本性は違うと云うことだ。 あの高校で、女教師に顔を踏みつけられながら白目を剥いてイッた姿。 あれが、本来の万里亜なのだ。 ディルドゥを咥えた……。 いや、口一杯に頬張った万里亜が、横目で美弥子を見た。 助けを求める目ではなかった。 久々に故郷の空を見ているような、懐かしそうな目だった。 その瞳は、ここが自分の居場所だと告げていた。 そう、それなら……。 ここもわたしの居場所なのだ。 女教師と万里亜の痴態を、物入れから覗き続けた日々。 切ない郷愁が蘇り、はらわたが捩られた。「先生……」「ふふ。 今日は特等席だね、美弥子。 あのころは、ルーバー越しの限られた視界だったけど……。 今日はかぶりつきだ。 ほら、あのころみたいにオナりな」 美弥子は、自らの股間を見下ろした。 隠す術もない因果な器官が、欲情をあからさまに宣言していた。 すなわち陰核が、アゲハチョウの幼虫が持つ臭角のように、これ以上なく反りあがっているのだ。 美弥子は、その子鬼の角を摘まんだ。「ぅひ」 熱かった。 指の腹には、はっきりと脈拍が感じられた。由美と美弥子 3069 <目次> エロ本を拾った話
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