由美と美弥子 3068

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     陰核が体内に埋もれた箇所からは、陰核脚が左右に分かれて伸びている。 陰核脚の先は恥骨に結合されている。 すなわち、体外に出た陰核は、男性器に例えれば亀頭であり……。 体内に埋もれた陰核脚こそが、男性の陰茎に相当するのだ。 美弥子の陰核は、その特殊な形状により、「掴む」ことが出来る。 そして、それを小刻みに引くことで、陰核脚が伸縮する。 男性の陰茎同様に、女性の陰核脚も大きな性感帯だ。 もちろん由美は、それを熟知していた。 5本の指先を、組紐を編むように陰核に絡めながら、指の股に挟んで折り潰し、そして引っ張る。 もちろん、立っていられなくなる。 しかし、由美は許さない。 落ちようとする腰は、陰核を掴まれて引きあげられるのだ。 ときには、立ったまま喪神させられることさえあった。 美弥子は、鏡の前で我に帰った。 勃起しきった乳首から、指を離す。 太腿を伝う筋を感じた。 膣液まで垂れ零していたのだ。 シャワーを浴びようかと思ったが……。 トイレの方に目が行った。 そう云えば、長いこと排尿していなかった。 洗面台で水を飲んだせいか、膀胱の張りを覚えた。 太腿の滴りは、トイレで始末しよう。 トイレ前に立った美弥子だったが……。 スイッチに伸びかけた手が止まった。 トイレの明かりは、蛍スイッチだった。 スイッチ部分に、小さなパイロットランプが点灯するようになっている。 トイレが消灯しているときは、このパイロットランプが点いている。 夜中の真っ暗闇でも、スイッチの位置がわかるのだ。 スイッチを押して明かりを点けると、パイロットランプは消灯する。 今、美弥子が手を伸ばそうとしたスイッチだが……。 そのパイロットランプが消えていた。 つまり、トイレの明かりが灯っているということだ。 美弥子は、扉の左上の角に目をやった。 そこには、小さな丸い明かり窓があった。 窓は、ぼんぼりのように灯っていた。 すなわち、中の明かりが点いているということだ。 誰かが消し忘れたのだろう。 いや。 ひょっとしたら、中で具合が悪くなっているのではないか。 美弥子の手はL字形のレバーハンドルに伸びかけたが……。 いきなり開けるのはためらわれた。 拳を裏返し、扉をノックする。「誰かいるの?」 答えはなかった。 やはり、単なる消し忘れか。 美弥子の手は、再びレバーハンドルに伸びた。 ハンドルを押し下げる。 鍵は掛かっていなかった。 美弥子は、扉を引き開けた。由美と美弥子 3067 <目次> エロ本を拾った話
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