由美と美弥子 3505

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 このマンションでは、集合ポストに苗字を記す決まりになっている。 部屋番号だけでは、誤配が生じるからという理由だった。「よし、そろそろ撤収だ。 服、着て」 絵里子は、棚の割烹着ワンピを取り、頭から被った。 少年のスマホをポケットに入れる。「それ、パクるんすか?」「預かるだけ。 今度会ったときに返すさ。 スマホを返してもらおうとして、呼べば必ず来るだろ。 さ、一時撤退」「あの」 声をあげたのは美咲だった。「なに?」「このままじゃ……」 美咲は、床の少年にチラリと目をやった。 直視できないという顔だ。 仰向けの少年は、下半身丸出しのままだった。 しかし、相変わらずの猫かぶりだ。 ド淫乱のくせに。「そしたら、あんたが穿かせてやりなよ」 美咲は逡巡していたが、意を決したように動いた。 床のブリーフを拾いあげる。 絵里子はスマホを起動し、動画撮影モードにして構えた。 おそらくこのシーンは、少年にとって最も恥ずかしいものになるだろう。 幼い性器を、若い女に間近で見られているわけだから。 美咲は股間を直視してはいないが、視界の隅に入っていることだけは確かだ。 手間取りながら、ようやくブリーフを穿かせ……。 ズボンに取りかかる。「美咲ちゃん」 美咲が反射的に顔を向けた。「あ」 絵里子が構えるスマホに気づき、すぐに顔を背けた。 しかし、もう遅い。 正面顔は、バッチリいただいた。 誰がこの少年にパンツを穿かせたのか、はっきりとわかる。由美と美弥子 3504 <目次> エロ本を拾った話
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