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桃太郎と三人のお供は鬼ヶ島へ鬼退治に行きました。
男の侍たちは内心気にしていましたが、それをごまかすようにお酒や遊びに興じていました。
それを見た女たちは腹が立ちました。
しかも、お供が3人とも女なので、怒りは一入でした。
「女が鬼退治に行っているのに、男どもは、、、、キンタマを彼女達にあげたほうがいいわね」
彼女達の気持ちは収まらず、本土から島へエールを送ることにしました。
「フレ~、フレ~、歩。鬼のキンタマ蹴り上げろ!!」
「フレ~、フレ~、佳穂。鬼のキンタマカチ上げろ!!」
「フレ~、フレ~、優。鬼のチンポコへし折れ!!」
一方、三人はどうやって危機を脱するか話し合っていました。
歩「やっぱり黒鬼に勝たないとダメか、、、、」
佳穂「でも、あの黄金の金的防具があるから、、、、」
沈黙が続きました。
万事休すかというムードの中、突然、優が口火を切りました。
優「わかった!!私たちに無かったのはチームワークよ!!いままで私たちは個々に戦ってきたわ。それじゃあ勝てない。役割分担と連携よ!!」
歩・佳穂「どうするの?」
優「それはね、、、、カクカクシカジカ、、、、」
歩・佳穂「なるほどね!!」
次の日、辱めの刑が彼女達に執行されることになりました。
黒鬼「三人とも若くて、いい体をしている、、、、グヘヘヘ」
歩「最後にもう一回だけ、私たちと決闘してください」
黒鬼「なぬぅ?」
佳穂「酋長なんでしょ。ま・さ・か・拒否するなんて、キンタマの小さいこと言わないでしょうね?」
黒鬼「よかろう。ただし、最後だぞ」
彼女達は鬼たちが見ている前で黒鬼と決闘することになりました。
『黒鬼様が女に負けるわけねえ!』、『酋長の力をもう一度思い知るがいい!』と、鬼たちは野次りました。
優「じゃあ、作戦通りいくわよ!!」
優は黒鬼の顔をめがけボールの投げ続けました。
両腕で顔をガードしているので、下半身にスキができました。
その間、歩と佳穂は金的防具をずり下ろしました。
ずり下ろすと、歩は後ろから金的蹴りを、佳穂は前からキンタマカチ上げを、交互に行いました。
黒鬼がキンタマをガードすると、優の速球が顔面に当たりました。
黒鬼が顔をガードすると、金的攻撃をされてしまいました。
さすがの黒鬼も降参してしまいました。
周りの鬼たちは泣きはじめました。
歩「いままで信じていたものが崩れ去ったものね」
三人たちは解放され、黒鬼にもう人間を襲わないという確約を取り付けました。
佳穂「ところで、、、何か忘れてない?」
優「あっ!!桃太郎さんのことすっかり忘れてた!!」
三人はご主人を探し回りました。
桃太郎は岩陰に身を縮めて隠れているところを発見されました。
三人「私たちがつかまっている間、どこで、なにしていたんですか?」
桃太郎「いやね、そのね、機を見て助けに行こうと、様子を窺っていたんだ」
三人「・・・・・・・・・・・」
帰路の間中、三人は桃太郎と言葉を交わすことはありませんでした。
地元に帰った桃太郎は、お殿様のところに行きました。
殿様「よくやった。で、鬼との戦いは、どうだったのじゃ?」
桃太郎「全部、僕一人でやりました!!鬼なんて、余裕でやっつけましたよ~~!!あの三人の女?全然、役に立ちませんでした!!女どもを助けないといけないから、余計たいへんで・・・・・・・」
なんと桃太郎はなにもしなかったのに、手柄を独り占めするではないですか!!
その後も大きな声でいかに自分が活躍したかという話を延々と続けました。
いつの世も、要領のいい奴が出世するということでした。
**** おしまい ****