2018.2.23(金)
いったい自分は、どれくらいの間、喪神していたのだろう。
全裸で、まったくの無防備で。
美弥子は、尻を床に着き上体を起こした姿勢のまま、自らの身体を改めて眺め下ろした。
「あ」
脂肪の括りができた下腹部の下に、陰毛の翳りがある。
確かにさっきまでは、黒い翳りだった。
しかし今は……。
サンゴ草のように真っ赤に萌え立っていた。
「ふふ。
だって、赤毛のオクサナさんのアンダーが真っ黒じゃ、おかしいでしょ?
あんまり似合うんで、驚いちゃった。
最初は、わたしたちと同じく、剃っちゃおうかと思ったのよ。
でも、それもそれで趣向がなさ過ぎだしさ。
で、ウィッグに合わせて染めちゃったの。
今は、ウィッグ無いから、逆にヘンだけど……。
あれかぶったら、ぜったい嵌まるって」
こんな陰毛、由美には見せられない。
泣きそうになった。
「そんな悲しそうな顔、しないの。
なんか、わたしが悪いことしたみたいじゃない。
大丈夫よ。
黒く染め直せばわからないから。
でも、自分で染めるのは禁止ね。
あなた、不器用そうだから。
わたしが、上手にしてあげる。
でも、しばらくはそのままにしてて。
続けてやったら、痛んじゃうから。
ほんとに剃らなきゃならなくなるわよ」
万里亜は、美弥子の前にしゃがみこんだ。
ディルドゥが、床を指して揺れた。
「機嫌直してちょうだい」
万里亜の手の平が、美弥子の頬に添えられた。
美弥子が高校1年のとき、3年で生徒会長だった万里亜には、どうしても対等に接することが出来ない。
従ってしまうのだ。
いや。
おそらくこれが、自分の性癖なのだ。
強いものに従うことを、自ら望んでいる。
万里亜に頬を撫でられながら、美弥子の頬には諦念の涙が流れた。
それは激情ではなかった。
むしろ、安らぎだった。
全裸で、まったくの無防備で。
美弥子は、尻を床に着き上体を起こした姿勢のまま、自らの身体を改めて眺め下ろした。
「あ」
脂肪の括りができた下腹部の下に、陰毛の翳りがある。
確かにさっきまでは、黒い翳りだった。
しかし今は……。
サンゴ草のように真っ赤に萌え立っていた。
「ふふ。
だって、赤毛のオクサナさんのアンダーが真っ黒じゃ、おかしいでしょ?
あんまり似合うんで、驚いちゃった。
最初は、わたしたちと同じく、剃っちゃおうかと思ったのよ。
でも、それもそれで趣向がなさ過ぎだしさ。
で、ウィッグに合わせて染めちゃったの。
今は、ウィッグ無いから、逆にヘンだけど……。
あれかぶったら、ぜったい嵌まるって」
こんな陰毛、由美には見せられない。
泣きそうになった。
「そんな悲しそうな顔、しないの。
なんか、わたしが悪いことしたみたいじゃない。
大丈夫よ。
黒く染め直せばわからないから。
でも、自分で染めるのは禁止ね。
あなた、不器用そうだから。
わたしが、上手にしてあげる。
でも、しばらくはそのままにしてて。
続けてやったら、痛んじゃうから。
ほんとに剃らなきゃならなくなるわよ」
万里亜は、美弥子の前にしゃがみこんだ。
ディルドゥが、床を指して揺れた。
「機嫌直してちょうだい」
万里亜の手の平が、美弥子の頬に添えられた。
美弥子が高校1年のとき、3年で生徒会長だった万里亜には、どうしても対等に接することが出来ない。
従ってしまうのだ。
いや。
おそらくこれが、自分の性癖なのだ。
強いものに従うことを、自ら望んでいる。
万里亜に頬を撫でられながら、美弥子の頬には諦念の涙が流れた。
それは激情ではなかった。
むしろ、安らぎだった。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2018/02/23 07:31
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スピードスケート女子
団体パシュート。
見事、金メダル獲得しましたね。
このオリンピックで、わたしが一番取ってほしかった金メダルかも知れません。
一昨日の夜は、当然のことながら、ライブでは見れませんでした。
準決勝に勝って、銀以上が決まったところで寝てしまいました。
昨日の朝起きて、ネットを開くまでドキドキしっぱなし。
ネットを見た瞬間……。
嬉しいというより、心底、ホッとしました。
おめでとうというより、ありがとうという気持ちが湧きあがりました。
わたしの感謝の気持ちをこめ、ゆうべは休肝日といたしました。
今夜は飲むぞ!
チーム競技は、独特な雰囲気がありますよね。
個々の力では、圧倒的にオランダが有利でした。
そもそも、体格がまったく違います。
しかし、「3人の力の総計=チームの力」では、決してないのです。
3人がひとつになると、「別人格の1選手」になるのです。
その「選手」の技量を、とことんまで磨いた結果……。
個の力で勝るオランダを上回ることが出来たということです。
これで思い出したのが、ロンドンオリンピックの男子400メートルリレー。
当時、10秒を切る選手が1人もいなかった日本が、銀メダルに輝いたレース。
こちらも、バトンパスの技術を磨いた結果でした。
やっぱり、こういう「チーム」として仕上げるという点では……。
日本は、ほんとに優れてるんだなと思いました。
それにつけても、パシュート女子の韓国。
スゴかったですね。
遅れた1人を置き去りにして、先頭2選手がぶっちぎりでゴール。
逆に、感心しました。
こういうことが出来る民族というのは、やはり恐るべしです。