2017.7.22(土)
美弥子は、電柱まで歩んだ身を反転させた。
電柱に向け、尻を突き出す。
同時だった。
高らかな放屁音が、静寂を切り裂く。
続いて、大便が腸壁を擦る擦過音。
道路に、重たいものが落ちる湿った音。
腸は、たちまち空になった。
美弥子は再び身を反転させ、電柱を見返る。
柱の根元には、人糞とは思えないほど大量の大便が盛りあがっていた。
柔らかいサラミソーセージのようだった。
湯気を上げていた。
美弥子は、その芳香を肺一杯に吸いこむ。
陰茎を激しく擦り立てる。
身体が揺らぐ。
ダメだ。
いくらなんでも、ここで喪神するわけにはいかない。
美弥子は、掴んだ陰茎で舵を取った。
陰茎を、木戸に向けたのだ。
そのまま、陰茎を突き出しながら、自らを引き立てる。
木戸を潜り抜け、閉じる。
その木戸に背を預ける。
擦る。
擦る。
「わきゃっ。
ぅわきゃ」
民宿の屋根の輪郭が、歪みながら跳ね踊る。
木戸を滑り落ちる背中を感じながら……。
美弥子の意識は昇天した。
翌朝。
表の通りに、通学途中らしい小学生の人だかりが出来ていた。
この地域では、集団登校が行われている。
山から熊が下りてくることがあるからだ。
集団なら、熊も現れないだろうという方策だった。
小学生の人混みは、電柱を囲んでいた。
小さな頭の後ろから、そっと覗く。
電柱の根元には、昨晩美弥子が盛りあげた大便が、そのまま残っていた。
「こんなデカい糞するの、熊に間違いないよ」
「先生に言った方がいいんじゃない?」
かまびすしい声が飛び交っている。
美弥子は、小学生の髪の臭いを嗅ぎながら、股間を絞った。
自分が排泄した大便が、こんなに大勢の子供たちに見られているのだ。
美弥子は、そっと人混みを離れると、木戸を開けて滑りこむ。
木戸に背を預け、スカートを捲りあげる。
電柱に向け、尻を突き出す。
同時だった。
高らかな放屁音が、静寂を切り裂く。
続いて、大便が腸壁を擦る擦過音。
道路に、重たいものが落ちる湿った音。
腸は、たちまち空になった。
美弥子は再び身を反転させ、電柱を見返る。
柱の根元には、人糞とは思えないほど大量の大便が盛りあがっていた。
柔らかいサラミソーセージのようだった。
湯気を上げていた。
美弥子は、その芳香を肺一杯に吸いこむ。
陰茎を激しく擦り立てる。
身体が揺らぐ。
ダメだ。
いくらなんでも、ここで喪神するわけにはいかない。
美弥子は、掴んだ陰茎で舵を取った。
陰茎を、木戸に向けたのだ。
そのまま、陰茎を突き出しながら、自らを引き立てる。
木戸を潜り抜け、閉じる。
その木戸に背を預ける。
擦る。
擦る。
「わきゃっ。
ぅわきゃ」
民宿の屋根の輪郭が、歪みながら跳ね踊る。
木戸を滑り落ちる背中を感じながら……。
美弥子の意識は昇天した。
翌朝。
表の通りに、通学途中らしい小学生の人だかりが出来ていた。
この地域では、集団登校が行われている。
山から熊が下りてくることがあるからだ。
集団なら、熊も現れないだろうという方策だった。
小学生の人混みは、電柱を囲んでいた。
小さな頭の後ろから、そっと覗く。
電柱の根元には、昨晩美弥子が盛りあげた大便が、そのまま残っていた。
「こんなデカい糞するの、熊に間違いないよ」
「先生に言った方がいいんじゃない?」
かまびすしい声が飛び交っている。
美弥子は、小学生の髪の臭いを嗅ぎながら、股間を絞った。
自分が排泄した大便が、こんなに大勢の子供たちに見られているのだ。
美弥子は、そっと人混みを離れると、木戸を開けて滑りこむ。
木戸に背を預け、スカートを捲りあげる。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2017/07/22 08:31
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今日は何の日
欧米では、日付を“22/7”のように表記します。
これを分数と見なすと……。
アルキメデスが定めた円周率の近似値(7分の22)となります。
ということで……。
今日は、『円周率近似値の日』です。
ちなみに、『円周率の日』は、別にあって……。
もちろん、3月14日です。
ゆとり教育では、円周率が「3」だったという話が広まってますが……。
これは誤りで、ちゃんと「3.14」で習ってたそうです。
ゆとり世代への偏見から捏造されたデマだったようです。
『ブラタモリ』で近江アナが、「わたし、ゆとり世代でした」と言ったのを聞いたタモリ氏……。
「そうみたいだね」と即応してました。
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2. ハーレクイン- 2017/07/22 11:35
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電柱の女
朝食を食べながら読んだので……。
どう思う? 美弥ちゃん。
円周率近似値の日
知りませんでした。
しかし、この手のをいちいち記念日にしていたら、連日連夜?何かの日になっちゃうと思いますが。
わたしが最初に感心したのはピタゴラスの定理、いわゆる三平方の定理。それとその証明法です。
あとは……三角形の面積(それは定理じゃねえよ)。
π=3
は捏造。
へええ、知りませんでした(今日は知らんことばっかだなあ)。
ゆとり世代をあまりバカにしちゃいかん、ということですかね。
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3. Mikiko- 2017/07/22 12:22
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パソコンを見ながら……
朝食ということですか。
ダイニングテーブルにパソコンを運ぶとは思えませんから……。
自室で、ひとりで食べてるということでしょうか?
パンにスープなら、部屋でも作れるでしょうけど。
運んでもらうんですか?
ひょっとして、座敷牢?
ゆとり教育。
これは早い話、教える側がゆとりを持ちたいということだったんでしょうね。
昨秋、母校の小学校の文化祭を覗きました。
ほとんどの先生が、高齢だったことに驚きました。
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4. ハーレクイン- 2017/07/22 14:22
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座敷牢
まあよくそこまで。
妄想の女王Mikikoの面目躍如、というところでしょうか。
単に、今朝は家人が早くから出かけおった、ということです。
ずっと以前に書きましたが、わが家の家訓は「自分のことは自分でやる」。食事も各自で作ります。
時間が合えば一緒に作って一緒に食べます(作らないと食べさせてもらえない)が、でなけりゃ一人で作って一人で食べる。
「母のんきだね~」。
ゆとり教育
うるさく言われたのはいつ頃のことでしたかね。
第2次ベビーブームの子が学校に上がった頃だったかなあ。
母校の小学校の文化祭を覗くって……ひょっとして、我が子の文化祭でっか。
それにしても、今の小学校は文化祭なんてあるんですか。わたしらの頃は……なかったなあ。
学芸会、てのはありました。講堂の舞台で、クラスごとに演劇を掛けるんですね。脚本やら監督やらも生徒。何日もかけて稽古してね。大道具・小道具の類も生徒が作るわけです。
そうえいば、プロの劇団を招いての鑑賞会なんてのもありました。演劇教育に力を入れてたんですかね。
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5. Mikiko- 2017/07/22 18:30
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考えてみれば……
牢の中に、ネットに繋がるパソコンなど、持ちこめませんわな。
わたしの子供のころは『文化祭』でしたが……。
今は、『学習発表会』と称するようです。
わたしは、教師風に見えるらしく……。
若いお母さんとすれ違うとき、頭を下げられたりしました。
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6. ハーレクイン- 2017/07/22 21:07
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牢の中
繋がる……ときますと思い出すのはジャック・フットレルの短編集『思考機械の事件簿』の一編。
「どんな牢獄からでも、空身で脱獄して見せる」と豪語するドゥーゼン教授。思考機械の異名を取るこの人物。見事脱獄に成功するか(もちろんしますが)というお話です。面白いよ。
あ、空身と云っても、衣服は身に付けています。
女教師Mikiko
歌いたくなっちゃうね。
♪せんせい せんせい それはせんせい~
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7. Mikiko- 2017/07/23 07:41
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脱獄と云えば……
白鳥由栄。
昭和の脱獄王。
なんと、4回も脱獄してます。
しかも、看守を傷つけたりの強行突破は1度もなし。
網走刑務所からも脱獄してます。
その際、味噌汁を窓の鉄棒に吹きつけ続け、錆びさせて外した話は有名です。
とにかく、身体能力が、常人を超えてたそうです。
1日120キロを平気で走ったとか。
すさまじい怪力で、米俵を両手に1つずつ持って、腕を水平に上げられたそうです。
身体の関節を自由に外せ、頭が通るスペースがあれば、抜け出すことが出来たとか。
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8. ハーレクイン- 2017/07/23 09:51
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白鳥由栄
はいはい、いましたねえ。
天井の梁に取り付いてる画像、よく覚えています。
天井ったってそこらの住宅じゃない。高さはさあ、地上から見て2階の梁くらいあったんじゃないかね。
いやあ、凄かった。
>味噌汁を窓の鉄棒に……
ゴルゴもこの手を使ったんじゃなかったかなあ。もちろん味噌汁じゃなくスープでしたが。