Mikiko's Room

 ゴシック系長編レズビアン小説 「由美と美弥子」を連載しています(完全18禁なので、良い子のみんなは覗かないでね)。
 「由美と美弥子」には、ほとんど女性しか出てきませんが、登場する全ての女性が変態です。
 文章は「蒼古」を旨とし、納戸の奥から発掘されたエロ本に載ってた(挿絵:加藤かほる)、みたいな感じを目指しています。
 美しき変態たちの宴を、どうぞお楽しみください。
管理人:Mikiko
由美と美弥子 2241
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「じゃ、わたしが出す」

 今度は、由美がかけてくれると云うのだろうか。
 美弥子の瞳は、期待に膨らんだ。
 しかし、意に反して、由美は奇怪なポーズを取った。
 再びシートに背中で転がると、その反動を使って腰を持ちあげたのだ。
 尻が真っ直ぐに天を向く。
 シートに両肘を突き、手の平が体幹を支えた。
 両脚は、海底に揺らめく海藻さながらに、宙をゆっくりと掻いている。
 逆さまの立泳ぎのようだった。

「出る」

 宙に、銀の珠が零れた。
 零れた雫が数珠に繋がったかと思うと、たちまち曲線が生まれた。
 滝だ。
 由美は腰を揺らしながら滝の落下点を調節した。
 顔面に再び奔流を浴びる。
 無毛の性器から噴きあがる水流は、燦めく瀑布に変じて顔面まで落ちていく。
 美弥子は、思わず両手を差し出した。
 賜り物をいただくように、両手の平を上に向け、瀑布を受ける。
 両手の平を、溜まった尿ごと、自らの顔面に叩きつける。
 由美の尿の香りが、鼻孔に花開く。
 顔を撫で回す。
 甘露を求めて、再び手を差し出したが……。
 すでに、滝は枯れていた。
 名残りの雫が、下腹部を一筋流れた。
 由美が、しゃちほこの姿勢を解いた。
 背中から腰がシートに転がり、反動で身を起こす。
 由美の背中のあった場所が、黄色い水溜りになっていた。
 そこの庭土が沈んでいるのだろう。
 由美は、そのオアシスのほとりにしゃがみこむと、両手の平を差し入れた。
 薄黄色く染まった指が、魚のように揺れて見えた。

「美弥ちゃん、こっち来て」

 意図がわかった。
 美弥子は、シートに尻を滑らせ、由美の対面に位置どった。
 顔を突き出す。
 由美が両手を撥ねあげる。
 顔面を飛沫が襲った。
 激しく尿臭を吸入しながら、自らの顔面を撫で回す。
 全身に塗りたくる。
 火照った肌で、尿が蒸気に変わる。
 オアシスは、たちまち枯れてしまった。
 由美が、その枯れた泉にスライディングするように腰を滑らせた。
 シートに仰向け、股間を開く。
由美と美弥子 2240目次由美と美弥子 2242


コメント一覧
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    • ––––––
      1. Mikiko
    • 2017/04/19 07:55
    • 佐渡で金塊のレプリカ盗難
       相川郷土博物館で、金塊5㎏のレプリカが盗まれたそうです。
       ショーケースをこじ開けた手口と云い、金に執着したことからも、おそらく外国人の犯行でしょう。
       ただ、一緒に展示されていた本物の銀塊や本物の金鉱石はそのまま残されたそうです。
       金とレプリカの重さの違いに気づかなかったことからも……。
       素人の仕業でしょうね。
       犯行は午前0時前後。
       てことは、まだ佐渡島内にいるんでないの?
       離島で犯罪を犯すなんてのも、素人の証です。

    • ––––––
      2. 糞尿譚ハーレクイン
    • 2017/04/19 11:20
    • >じゃ、わたしが出す
       こうなると止まらないんだよなあ、由美ちゃん。
      盗難レプリカ
       も一つよくわからないんだけど「金塊のレプリカ」って、どういうものなんだろう。鉛か何かに金メッキ、とかですかね。

    • ––––––
      3. Mikiko
    • 2017/04/19 19:42
    • ♪レプリカ~
       ♪金が剥げても~。
       本物なら、2,500万相当だそうですが……。
       レプリカは、文字どおりの金メッキだったそうです。
       でも、レプリカだという表示は無かったとか。
       これは良くないよね。
       犯罪を誘発する行為です。

    • ––––––
      4. ゴールドラッシュHQ
    • 2017/04/19 21:35
    • ♪レプリカ~
       わ、わからぬ。で、考えました
       ↓これかな。
      ♪ハレルヤ~花が散っても~
       …………
       愛されたくて愛したんじゃない~
                 (黛ジュン『恋のハレルヤ』)
       黛ジュンは、太い脚が印象的でした。
       昔の衣装はミニが多かったからなあ。

    • ––––––
      5. Mikiko
    • 2017/04/20 07:20
    • あたりです
       ↓よくわかりましたね。
      https://www.youtube.com/watch?v=47reBESJl6I

    • ––––––
      6. ♪忘れられないのHQ
    • 2017/04/20 08:23
    • >よくわかりましたね
       古いとこなら任してください。
       近頃のはさっぱりですが。
       この歌をモチーフにしたSF短編がありました。
       例によって、作者もタイトルも『霧のカレリア』ですが(なんのこっちゃ)。

    • ––––––
      7. Mikiko
    • 2017/04/20 19:47
    • 作詞は……
       なかにし礼。
       この人は、天才的です。
       さまざまなジャンルの詩を書いてます。
       東京ロマンチカの『君は心の妻だから』とか。
       地方のキャバレーでこの曲が流れると、ホステスが全員、号泣したそうです。
       当時のホステスには、男に裏切られ、ひとりで子供を育ててるような女性が多かったとか。
       この最中に入ってきた客は、その場で立ちすくんだそうです。
       ホステスが全員、号泣してるんですからね。

    • ––––––
      8. 兄貴はいないHQ
    • 2017/04/20 22:03
    • なかにし礼
       現中国黒竜江省生まれ、いわゆる引揚げ組ですね。
       波乱万丈(ちょっとオーバー)の人生。特に実兄の借金問題には苦労したようで、そのあたりを書いた自伝小説『兄弟』は直木賞候補に。
       ドラマ化もされまして、兄貴を演じたのはビートたけし。主人公、なかにしを演じたのが誰だったか記憶にないくらいの圧倒的な演技でした。
       ドラマ中、最も印象に残ったセリフ(ていうか、主人公なかにしの独白)「アニキ、頼むから死んでくれ」。
       作詞の代表曲など上げようもありませんが、わたしなら『石狩挽歌』、これですかね。
      ♪海猫(ごめ)が鳴くからニシンが来ると
       赤い筒袖(ツッポ)のやん衆が騒ぐ
       雪に埋もれた番屋の隅で
       わたしゃ夜通し飯を炊く
       あれからニシンはどこへ行ったやら
       破れた網は問い刺し網か
       今じゃ浜辺で
       オンボロロ オンボロボロロ
       沖を通るは笠戸丸
       わたしゃ涙でニシン曇りの空を見る
        (2番は勘弁してやる)

    • ––––––
      9. Mikiko
    • 2017/04/21 07:27
    • 問い刺し網
       わたしは、これを今まで、「鳥刺し網」だと思ってました。
       昔は、鳥を捕まえることを生業とする「鳥刺し」という人がいました。
       で、「鳥刺し網」は、飛んで来る鳥を絡め取る「かすみ網」みたいなものだと。
       つまり、「破れた網は鳥刺し網か」のフレーズは……。
       魚を捕らずに鳥を捕る網かという自虐表現と思ってたわけです。
       うーむ。
       人間、一生勉強ですな。

    • ––––––
      10. ♪オンボロボロロHQ
    • 2017/04/21 14:15
    • 鳥刺し
       テレビで見たことあります。
       魚用の投網みたいなのを空中に投げ上げて、鳥を絡め獲るとか。
       んなうまいこといくんかーい、と思いますが、鳥の飛ぶ道!を見極めるのがコツとか。
       しかし、放映された映像では、鳥は獲れませんでした。残念。
       何の番組だったかなあ。
       自然百景やダーウィンみたく、まじめ?な番組でしたが。

    • ––––––
      11. Mikiko
    • 2017/04/21 18:28
    • わたしも見た気がする
       棒の先に網が付いた、ラクロスのスティックみたいなのを空中に投げ上げてました。
       『小さな旅』では?
       江戸時代の鳥刺しが使ったのは、文字どおりの鳥黐(とりもち)。
       これを先に付けた黐竿(もちざお)で、鳥をくっつけて捕るわけです。
       ↓鳥刺しの出てくる小説と云えば、半七捕物帳『鷹のゆくえ』。
      http://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/1018_14992.html

    • ––––––
      12. レバ刺しはーれくいん
    • 2017/04/21 21:22
    • 『小さな旅』
       うーん、どうかなあ。もう、何年か前の番組だしなあ。ほんとに覚えていません。内容はよく覚えてるんですが。
       まあ、内容から云って『百景』より雰囲気があります。
      黐竿(もちざお)猟
       セミを取るのも難しいよ、とりもち。
       よっぽどどんくさい鳥じゃないと獲れなかったのでは。
       半七の『鷹のゆくえ』。読んでみるかな。
      とはいえ鳥刺し
       「鶏の刺身」を連想してしまうのはわたしだけ?
       食中毒には気を付けましょう。

    • ––––––
      13. Mikiko
    • 2017/04/22 08:01
    • 本日は……
       レバニラ炒めにすることしよう。
       休みの前日なら、口臭を気にする必要はないですから。

    • ––––––
      14. 口臭電話ハーレクイン
    • 2017/04/22 11:16

    •  は皮です。塩でね。
       レバーはたれ焼き。
       レバニラは若い衆の食べ物です。
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