2017.2.15(水)
わたしは、ソファーの座面から腰を浮かせた。
ファスナーの開いたズボンは、太腿を滑り降り、膝下でわだかまった。
「絡まるんで、ズボンも脱ぎます」
「……」
上履きの踵を踏んで外す。
ズボンも、踏みつけて脱いだ。
上履きとズボンを蹴り払う。
毛脛の全くない綺麗な脚。
わずかにそれを隠すのは、白いソックスだけだった。
しかし、ワイシャツの裾が、ブリーフを隠してしまっていた。
「シャツが邪魔なんで、取ります」
「……」
橋本先生は、もう何を言っても無言だった。
体面を繕う余裕も無いのだろう。
先生の狼狽を目の当たりにして、わたしの心は逆に鎮まった。
しかし、男根は怒張したまま鎮まる気配はなかった。
ワイシャツのボタンを、ひとつずつ外していく。
指は震えなかった。
ワイシャツが、左右に開いていく。
アンダーウェアは着ていない。
素肌の大地が広がっていく。
ボタンはすべて外れた。
袖を抜き、ワイシャツを脱ぐ。
バターのように滑らかな素肌が、ラッピングから開放された。
シャツを投げようとする手先に、橋本先生が両手を出した。
手の平を上向けている。
シャツを受け取ろうとする所作だった。
わたしは、その両手に、脱いだシャツを載せた。
先生の肘が瞬時に縮み、ワイシャツは先生の眼前に引きつけられた。
目を上向けてわたしを見つめながら、先生の小鼻だけがヒクヒクと息づいた。
匂いを嗅いでいるのだ。
先生は完全に欲情し、しかもそれを隠す嗜みも忘れている。
このままいけると思った。
わたしは、ブリーフの両腰に手を掛けた。
橋本先生は小さくジャンプするように座面で跳ね、ワイシャツを隣のソファーに放った。
先生は、思い切り前傾した。
両目が寄るほどに凝視しているのは、ブリーフの股間だった。
そこは、上から見下ろしても、あからさまなほどに膨れていた。
ファスナーの開いたズボンは、太腿を滑り降り、膝下でわだかまった。
「絡まるんで、ズボンも脱ぎます」
「……」
上履きの踵を踏んで外す。
ズボンも、踏みつけて脱いだ。
上履きとズボンを蹴り払う。
毛脛の全くない綺麗な脚。
わずかにそれを隠すのは、白いソックスだけだった。
しかし、ワイシャツの裾が、ブリーフを隠してしまっていた。
「シャツが邪魔なんで、取ります」
「……」
橋本先生は、もう何を言っても無言だった。
体面を繕う余裕も無いのだろう。
先生の狼狽を目の当たりにして、わたしの心は逆に鎮まった。
しかし、男根は怒張したまま鎮まる気配はなかった。
ワイシャツのボタンを、ひとつずつ外していく。
指は震えなかった。
ワイシャツが、左右に開いていく。
アンダーウェアは着ていない。
素肌の大地が広がっていく。
ボタンはすべて外れた。
袖を抜き、ワイシャツを脱ぐ。
バターのように滑らかな素肌が、ラッピングから開放された。
シャツを投げようとする手先に、橋本先生が両手を出した。
手の平を上向けている。
シャツを受け取ろうとする所作だった。
わたしは、その両手に、脱いだシャツを載せた。
先生の肘が瞬時に縮み、ワイシャツは先生の眼前に引きつけられた。
目を上向けてわたしを見つめながら、先生の小鼻だけがヒクヒクと息づいた。
匂いを嗅いでいるのだ。
先生は完全に欲情し、しかもそれを隠す嗜みも忘れている。
このままいけると思った。
わたしは、ブリーフの両腰に手を掛けた。
橋本先生は小さくジャンプするように座面で跳ね、ワイシャツを隣のソファーに放った。
先生は、思い切り前傾した。
両目が寄るほどに凝視しているのは、ブリーフの股間だった。
そこは、上から見下ろしても、あからさまなほどに膨れていた。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2017/02/15 08:00
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金正男暗殺
クアラルンプール空港で、女工作員の毒針により殺害されたそうです。
まるでスパイ小説ですね。
金正恩が、自分に取って代わる者として、異母兄を恐れていたとは思えません。
おそらくは、国内の不穏分子、海外の首脳、メディアなどに対するアピールじゃないでしょうか。
自分に敵対する者は、こうなるという見せしめです。
空港で決行したのも、そういう意図があったからでしょう。
この事件で一番震え上がったのは、SPたちじゃないですか。
毒針が打たれたとき、自分の身を盾にしなければならないんですから。
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2. 悪臭ハーレクイン- 2017/02/15 12:48
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↑悪評、かな
薫くん
いや、薫の君だったか。
これでパンツ一丁、でいいのかな。
源氏の『薫の君』は、全身から得も言えぬ芳香を発していたのでこの名だとか。よかったねえ、これが腋臭だったら宮中追放だったかも。
まあ、どちらにしても架空の人物ではあります。
暗殺事件
デマだ、と報じるテレビ局もありますが、どうも事実のようです。
しかし、毒針って……まるっきり小説・映画の世界ですね。
安倍-トランプ会談に対する報復、じゃなくて『自己アピール』という声もあるとか。
クアラルンプールって久しぶりに聞くなあ。どこだっけ、で確認してしまった。マレー半島の先っぽ近く、マレーシアの首都ですね。もうちょっと行くとシンガポールです。
マレー半島ときますと『快傑ハリマオ』ですが、かんけーないわな。
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3. Mikiko- 2017/02/15 19:49
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日本の首相は……
安全でしょうね。
首相が代わっても、日本の政治は変わりませんから。
首相どころか政権が代わっても、なーんも変わらなかったんですから。
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4. ♪片手にピストルHQ- 2017/02/15 21:37
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↑♪心に花束 唇に火の酒(沢田研二『サムライ』)
安全首相
早速帰朝報告をやったようです。
見ませんでしたが、得意満面、てな感じでした。
被暗殺オヤジ
テレビのインタビュー(もちろん生前の)を見ていると、人畜無害のおっさん、てな感じでしたがねえ。
これはやはり政権末期の悪あがき、完全に疑心暗鬼に陥っていると見た。誰がって、「正」の付くお方でんがな。あ、親子三代、皆付くのか。
壇一雄『夕日と拳銃』に、祖父さんの名前がちらっと出てきます。発音は「キム・イル・スン」。役柄?はもちろん、抗日パルチザンの頭目ですね。
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5. うまくいかんなあHQ- 2017/02/15 21:50
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まちがい間違い
前コメ「正」の字、は「日」の間違いでした。
祖父さんは「金日成」。息子が「金正日」。
ただそうなると、孫には付かないんだよなあ「日」。
統一しろよ。あ、この言い方はヤバいか。
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6. Mikiko- 2017/02/16 07:29
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檀一雄
檀ふみさんのお父さんです。
亡くなってから、もう41年になるようです。
わたしは学生時代、『檀流クッキング』という文庫本を読んで啓発され……。
同じ料理を作ってみたことがあります。
結果、料理の才能の無さを自覚することとなりました。
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7. ♪波の彼方のHQ- 2017/02/16 08:51
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↑♪蒙古の砂漠 男多恨の身の捨て所……
『夕日と拳銃』
主人公は伊達順之助(明治25年/1892年~昭和23年/1948年)。
伊達政宗直系の子孫で、いわゆる大陸浪人・満州馬賊で名を馳せた人物。戦後、日本人戦犯として大陸で逮捕、銃殺刑になりました。
実に波乱万丈の人生を送った人物だったようです。↑面白いよ。
♪心 猛くも鬼神(おにがみ)ならで
人と生まれて情けはあれど
母を見捨てて波越えて行く
友よ兄(けい)らと いつまた会わん
(『蒙古放浪歌』 森繁が歌ってます)