女子中学生の肛門診察体験




 中学二年生の時です。

 その頃、私はちょっと腹痛がしていました。お腹の内側がキリキリ痛むような感じで、それがあんまり長引いていたので、お母さんに言って病院へ行くことにしました。
 両親は共働きなので、行くのは一人です。
 出発前はどんな洋服で行こうか迷ったけど、普段は出掛けることが少ないせいか、良い着合わせが思いつきません。
 仕方ないので私は制服の白のセーラー服を着て、ニーソックスを履いて行くことにします。
 お金と診察券をもらって、近くの病院へ向かいました。
 受付を済ませて、診察の順番を待ちます。
 しばらく、待合室に座っていると……

「篠原美由紀さーん」

 診察室の中から名前を呼ばれました。
 中で私を待っていたのは、ちょっとばかり白髪のある年配のおじさんです。気の良さそうな顔つきをしていて、にこやかな雰囲気です。
 怖い人だったら嫌だなぁ……と思っていたので、少し安心しました。
 最初は色々質問されます。昨日は何を食べたとか、便の具合はどうだとか、そういった質問に答えていきました。
「じゃあ、美由紀さん。ちょっと横になってくれるかな」
「あ、はい」
 おじさんは診察用のベッドを指して言ってくるので、そこで仰向けに寝そべりました。
「お腹を触診するから、少し捲るよー」
 そう言って、おじさんは私のセーラー服をたくし上げました。
 お腹を出して、おじさんは私のお腹を撫でたり、トントン叩いて打診したりしてきます。
 そんな診察を続けていき……。
 そのうち、おじさんは神妙な顔つきになって言いました。
「美由紀さん。恥ずかしいかもしれないけど、これはお尻を直接診る必要があるね」
「そ、そんな……!」
 私は本当にビックリしました。
 てっきり、見せるのはお腹くらいで、あとは何か適当な薬を出して終わるものだと思っていたのです。
 それがよりにもよってお尻を出すなんて、恥ずかしすぎます。
「どうしてもそこを診ないと駄目なんですか? お尻を出さなくてもいい方法、何かないんですか?」
 私はそういって食い下がりました。
「ごめんね。医者はエスパーじゃないから、しっかり色んな場所を診ないとわからないこともあるんだよい」
「そう……ですか」
 そう言われては、私も弱るしかありません。
「他の病気だったら、お腹だけでよかったんだけどね。今回の美由紀さんの症状だと、お尻を診ないと病気が特定できないんだ」
 それはそうなのだろうけれど、やっぱり恥ずかしいものは恥ずかしい。できれば、お尻なんか出したくはないけど……。
 でも、世の中どんな病気があるかわからないし、見落としをされても大変です。
 泣く泣くながら諦めて、私はしっかり診てもらうことにしました。
「わかりました。じゃあ、できるだけ早めに」
「うん。まずはうつ伏せになってね」
 言われたとおり、私は体を返してうつ伏せになります。
 自分の腕を枕にしたような姿勢で寝そべりました。
「美由紀さん、そのまま膝を立ててね」
「…………はい」
 うつ伏せのまま、私は膝を立てます。
 胸も頭もべったりつけて、お尻だけを高くした状態になってしまうので、とても格好悪い姿勢です。情けがなくてすごく嫌だし、格好だけで恥ずかしいと思いましたが、診察なので仕方ありません。
「それじゃあ、これからお尻を診るからね」
 おじさんはまず、私のスカートをペロンと捲り上げました。
 これでパンツは丸見え、太もも丸出しです。
 ここに来て言われるまでは、まさかお尻を出すとは思っていなかったので、パンツを見られることなんか考えていませんでした。
 私はピンク色に薄くイチゴの柄が入った、少し可愛いパンツを履いていましたが、せめて無地のものを履いておけばよかったです。
 どの道、パンツを見られることに変わりはあしませんが、せめて覚悟を決める時間だけでもあれば、なるべく無難なパンツを履いて、ちょっとくらいは恥ずかしさを軽減できたかもしれません。
「パンツも下げるからねー」
 ゴムに指がかけられて、とうとうパンツも下ろされてしまいました。膝までしっかり下げられて、お尻は完全に丸出しです。こんな姿勢、こんなお尻の角度だから、これではアソコも見えてしまっています。

 ジワッ……

 見られただけで私は感じてしまい、アソコのあたりが熱くなってしまいます。
「じゃあ、触診するからね」
 そういって、おじさんは私のお尻を揉んできました。グニグニと肉に指を食い込ませ、パン生地でもこねるみたいにしてきます。
 とても嫌な検査なのに、体の方は少しずつ気持ちよくなっていきました。
「……そこで症状がわかるんですか?」
 痛いのはお腹なのに、お尻の肉を揉んで何がわかるのか疑問です。早く終わって欲しい、という思いから、私はつい聞いてしまいます。
 しかし、おじさんは言いました。
「症状の痕跡はね、痛む場所以外に出ることもあるんだよ。特に腸はお腹と繋がっているから、こうしてお尻を揉むことで触診するんだ」
 確かに、必要だからしていることなのでしょう。
 こうしないと症状を探せないのなら、揉まれることも仕方ありません。

 グニグニグニ……。

 おじさんは本当に長いあいだ揉んできます。
 最初は肉をまわすような揉み方だったのが、途中で力を入れたり抜いたりする揉み方に変わったり、指を皮膚に這わせてきたり、とにかくやり方を変えて続けてきます。
 やがてはペチペチ叩かれたり、指で弾いたりしてきて、肉をプルプル振動させてきました。
 お尻の肉を弾まされ、揺らされているかと思うと頭が真っ白になって、アソコの熱さもじわじわしてきます。
 もう、私は少し濡れていました。
「…………まだ、終わりませんか?」
 恥ずかしさのあまり死にそうなほどで、今にも泣いたり逃げ出したりしたい気分です。猛烈な羞恥に耐えかねて、私はそう聞きました。
 しかし、まだまだ終わらないというのです。
「次は肛門だからね」
 そしておじさんは、お尻の穴をいじくり始めました。シワを親指で伸ばしたり、指でぐりぐり弄ったりしてきます。
 お尻の穴を観察され、しかも触られているのです。
 恥ずかしさが猛烈すぎて、私の顔はどれほど真っ赤になっていたことでしょう。
 アソコも、肛門も、じわりじわりと熱くなって、愛液が腿を伝い始めます。
「指を入れるため、ちょっとオイルを塗るよ」
 先生はそう言って、手に薄い薄いビニール製のような手袋をつけ、手にオイルを乗せて塗りつけてきました。
 ひんやりとした、ぬるっとした感触がお尻の穴に広がります。
 それはグリグリと塗りつけられ、私の肛門はオイルを反射した光沢を帯びました。
 さらに、

 ツンツンツン……

 人差し指を立てて、お尻の穴をつっついてきます。
 しだいに、少しずつ指の先っぽを埋めて、爪の半分くらいまで刺してきます。この、ほんのちょっとだけ入った状態のまま、グニグニと穴をほぐされました。
 それから、だんだんとおくまで挿入してきます。
 爪のあたりが全て入り、第一関節……第二間接……と、ゆっくりゆっくり、私のお尻に入ってきて、やがては人差し指全体がずっぽりと埋まりました。
「ん…………!」
 肛門を押し開かれ、直腸に侵入されるのが思いのほか快感で、私は声を出しそうになります。
「もうちょっとだからねー」
 おじさんはそう言って、穴の中を指でかき回しながら、余った手で再びお尻を揉んできます。
 揉みながら、肛門の指を出し入れし続けてきました。
「んっ……あぁぁ…………」
 肛門の中を指が出入りする、言いようのない感覚に私は喘ぎます。
 これが延々と続いて、私は羞恥で胸が焼き尽くされそうでした。
「はい! 終わり!」

 ペチン!

 最後にお尻を叩いてきたのは、きっと「よく耐えたな!」とでも励ますような、ガッツを入れるような意味合いだったのだと思います。
 だけど、その一発でお尻の肉はプリっと揺れて、終わりだというのにますます恥ずかしかったです。
 それから、やっとのことで薬を貰って帰りました。
 この時のことは、一ヶ月経った今でも時々思い出してしまいます。
 二度と肛門を診察されるのは嫌だけど、その反面、この出来事をオカズにオナニーをしてしまう自分が複雑なのでした。


 おしまい。