脳内トランス~白目を剥くほど気持ちイイ音のドラッグ~【ハイレゾ/バイノーラル】

サークル「シロイルカ」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、名前も素性も不明のミステリアスな女の子が
男性を森に連れて行ってから変わったエッチをプレゼントします。

全編を通じてエフェクトや音を数多く交えながら物語を進めるのが特徴で
前者は軽い反響、残響音、特定の音だけを揺らがせるなどシーンによって異なる演出を行い
後者も幻想的な音、雨音、川の流れる音、鳥の声といった色んなものを絡めて癒しを与えます。
催眠と呼べる要素がほとんどないため、当サイトでは同人音声側で紹介します。
女の子と不思議な森へ
ナビゲーターに催眠をかけられ森でエッチするお話。

「来て しまったのね 来てしまった…のね」
ナビゲーターは明るくて穏やかな声の女の子。
自分のいる場所へやって来た主人公を嬉しそうに迎えると
事情が読めない彼にとある質問を投げかけます。

本作品は一般的な音声作品とは違うやり方で気持ちよくすることを目的に
彼女が65分ほどを使ってそれに沿った癒しとエッチなサービスをします。
サークルさんが「聞くドラッグ」と命名されてる通り陶酔感を与えることに力を入れており
作中では序盤から特殊な音を流したり、彼女の声に色んなエフェクトをかけて仮想世界にいる気分を与えます。
エフェクトが強めなので音量を普段よりも下げて聴くことをおすすめします。

「ほら あなたの足元 ううん それだけじゃない 目の前にある すべてのもの それって 本当に存在するのかな?」
やってることは割かし普通なのですが音、音楽、彼女の声などを独特にすることで個性を出してます。
そのため人によって当たり外れにかなりの差が出るんじゃないかなと。
「聞いた瞬間にパッと分かる効能はありません」と書いてありますし
繰り返し聴くことで徐々に効果が出てくるのかもしれません。

催眠は2パート27分間。
軽い問答をした後に目を閉じて遠い昔のことを思い出します。

「あなたが覚えている 人生の中で 一番昔の記憶 (思い出して)」
「あれ? 何か聞こえてくるね 何の音だろう?」

そして開始直後から簡単な質問を投げかけながら
声を若干ブレさせたり、雨の音や川の音を流して彼が移動していく様子を描きます。
環境音がリアルなので癒やされる感覚はしましたが
聴き手の無意識に働きかけるテクニックが特に使われておらず
催眠に入る、あるいはそこに漂う感覚は特にしませんでした。

私がこの作品を同人音声に位置づけてる一番の理由は
催眠の技術と呼べるものがほとんど使われてないからです。


催眠音声は平たく言えば聴き手に催眠をかける音声であり、そのために様々な技術を使います。
古典催眠のほうが数は多いですけど、作品によっては現代催眠を主体にしてるものもあります。
一見するとわけのわからないことをやってる作品も実際は確かな技術に基づいて作られてます。

ですが本作品は残念ながらそれがあるとは言えません。
全体の流れが催眠とは違いますし、細部も技術を考慮し活用してるとは言い難いです。
シロイルカさんは確か催眠音声初挑戦のはずですから
私がまったく気づかないくらい高度な技術が使われてる可能性も低いです。

続く催眠導入2は森に着いた後のお話。
鳥の声や川の音を通じてその場の様子をイメージしてから
深呼吸しながら彼女の言葉に耳を傾けます。

「安心して リラックス リラックス 力を抜いて リラックス リラックス」
「羽のように 軽く リラックス リラックス」

ここでの言葉は引き続きエフェクト有りで「安心して」「リラックス」をひたすら繰り返します。
同時に体をパーツごとに脱力するとか、深化を促すアプローチは特にされてません。
催眠の後半なら深化に取り掛かったほうがいいのにそれをやらないのはどうかと思います。
暗示も「安心して」ではなく「安心する」と言ったほうが良いでしょう。
初めは優しく、次は激しく
エッチシーンは2パート26分30秒間。
プレイは耳舐め、乳首舐め、フェラ、玉舐め、SEX(騎乗位)です。
SEXの際に効果音が鳴ります(鳴らないバージョンは入ってません)。

「さぁ 始めましょうか」
催眠を使って主人公の心身をふにゃふにゃにしたナビゲーターは
彼に寄り添い右耳をゆっくりねっとり舐め始めます。

エッチは終始彼女がリードします。
最初の「ナビゲーターによる優しい前戯」は本番に向けて気持ちを高めるパート(約18分30秒間)。
右→左の順に耳を舐め、同じ順に乳首を舐め、仕上げにおちんちんと金玉もしゃぶります。

「焦れったくなってきたね 体 とても熱いよ?」
そしてここでもエフェクトを多くかけて「聞くドラッグ」らしさを出してます。
声だけでなくちゅぱ音にもかけてるのが面白いですね。
他の作品では聴いたことのない特徴的なプレイになってました。
催眠にあたることはやらないので作りは同人音声のエッチにとても近いです。

もうひとつの「ナビゲーターによる濃厚なセックス」はお待ちかねのSEX(約8分)。
すっかり硬くなったおちんちんを見て発情した彼女が自分から跨がり
そのまま挿入とピストンして気持ちいい絶頂を目指します。

「突いて? 脳みそもおまんこも壊れるくらい パンパン突いてほしいの」
先ほど以上にエフェクトをかけて脳がとろける感覚を与えながら
ピストン音と喘ぎ声をひたすら漏らすストレートなプレイです。
エフェクトが強すぎるせいで逆にエロさが落ちてるようにも思えますが
サークルさんがタイトルの「音のドラッグ」を優先したと考えれば頷けます。

このように、一般的なプレイを作品独自の切り口で表現した風変わりなエッチが繰り広げられてます。
個性はあるのだが
様々な音響効果を駆使して物語の世界に引き込む作品です。

ナビゲーターは主人公に気持ちいい音のドラッグを味わわせようと
まずは催眠を通じて現実とは別の場所へと案内し、それからスタンダードなエッチをします。
そしてこれらの最中にエフェクト、環境音、不思議な音を組み込み幻想的な世界を作り上げます。

謎の女の子と2人きりの場所に行きエッチするノーマル向けのシチュ
声だけでなく音にもエフェクトをかけてトリップさせる珍しい演出。
シナリオや音質で勝負する一般的な音声作品とは明らかに違う道を歩んでます。

特にエフェクトは軽く反響させる、残響させるといった定番のものに加えて
彼女のセリフの中に別のセリフを忍び込ませて流す
耳舐めやフェラ音の一部を強調するなど多種多様で新鮮に感じました。
こういう方面に力を入れてる作品はまだ数が少ないですから
今後も制作を続けて磨き上げれば新しいジャンルが生まれるかもしれません。

ただ肝心の「音によるトリップ」についてはうーん・・・といったところです。
私がこれまで催眠音声をそれなりに聴いてるからかもしれませんが
普通の催眠音声を聴いた時に味わう感覚は特に得られませんでした。

「言葉で催眠にかけるのではなく、音で催眠状態へ導く」と書いてあったので
私はてっきり「レイプ・サウンド・ガール♪」「まどろみ世界」のような音モノだと認識してました。
でも実際は催眠にあたる要素がほとんどなく、音やエフェクトをひたすら鳴らす作りになってます。

射精シーンは1回。
ちゅぱ音それなり、淫語そこそこ、くちゅ音と喘ぎ声ごく僅かです。

CV:陽向葵ゅかさん
総時間 1:04:51

オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります

追記
催眠音声として評価した場合はたぶん2点をつけます。

この作品は催眠音声じゃない時点で最高5点になります。
総時間のおよそ半分を催眠誘導に費やしてるからです。