ヒプノティックオナニー ~into the deep(サキュバス編)

サークル「VOICE☆FACTORY」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、ヒプノワールドと呼ばれる仮想世界に赴き
そこでサキュバスとエッチする様子を催眠によって疑似体験します。

ヒプノワールドへ移動する様子に技術や暗示を組み込んだテーマ性の強い催眠
精液をひたすら搾られるのではなく、サキュバスの存在を身近に感じながらねっとり絡み合うエッチなど
聴き手を主人公になりきらせることを強く意識した臨場感のあるサービスを行います。

総時間が3時間以上あるため前編(ファイル1~2)と後編(ファイル3~4)の2回に分けてお送りします。
仮想世界ならではの快感を
ヒプノナビゲターの澪(みお)に催眠をかけられサキュバスとエッチするお話。

「またお逢いできましたね?」
澪は明るくてお淑やかな声のお姉さん。
音声を聴く際の注意事項を簡単に説明してから挨拶すると
催眠とは何かを教えて主人公の不安や疑念を取り除きます。

本作品は現実世界では味わえないタイプのエッチをできるだけリアルに疑似体験させることを目的に
彼女がヒプノワールドと呼ばれる世界に案内し、そこにいるサキュバスと2種類のエッチを楽しみます。
連続絶頂などハードなプレイをする一般的なサキュバス作品とは違い
相手の存在や匂いを確かめながら少しずつ絶頂を目指す比較的マイルドなプレイとなってます。
アブノーマルなプレイも一部ありますがドM向けと呼べるほどのものではありません。

「催眠によって与えられる変化のすべては、常にあなた自身が選択して受け入れるものだけに限られます」
そして澪は聴き手がその感覚をできるだけリアルに味わえるように
催眠を通じて作品の世界に引き込み、その後も様々なイメージを投げかけて上手にサポートします。
簡単に言うと没入感を高めるアプローチが非常に多いです。
彼女自身がこう言ってるように、聴き手が受け入れやすいと感じる表現を心がけて進めるのもあります。

催眠、エッチいずれもイメージ重視なのでそれが苦手な人にはやや不向きなところもありますが
扱ってる素材はどれも大衆性が高く、リアリティを与えるための工夫もきちんとされてます。
うまく催眠に入ることができれば主人公とほぼ同じ視点で楽しめるでしょう。

催眠はおよそ34分30秒間。
服を着たままベッドや椅子に座り、目を開けた状態でまずはメトロノームの音に耳を傾けます。

「メトロノームの音です。この音をずぅぅ~っと聴いていると、次第にあなたの心がリラックスして…だんだん落ち着いてゆきます」
カチカチとリズミカルに刻まれる音が心地よく、澪も体が脱力する暗示を入れてそれを膨らませます。
澪役が数多くの催眠音声に出演されてる紅月ことねさんなだけあって
声、口調、間の取り方、抑揚などをシーンによって小まめに切り替え感覚を上手に伝えます。
まだ始まったばかりということでテーマは絡めず純粋なリラックスに努めます。

お次は仰向けに横になって目を瞑り水面に浮かんでる様子をイメージします。
そして体を沈めて海底にあるドーム状の空間へ移動し、そこにある階段からヒプノワールドへと旅立ちます。

「優しい水の深みに抱かれて、あなたはとても気持ちいい…。どんどん沈めば沈むほど、ますます気持ちいい…」
10メートル、100メート、500メートル、1000メートルとどんどん体を沈めていく様子を実況しながら
それに心地よさを感じさせて先ほど生まれたリラックスをさらに強化します。
海中でも息は吸えることを教えるなど、細かな部分にも配慮してくれて聴きやすいです。

海底に沈む、階段を下りるイメージは催眠音声だとどちらも深化で使われることが多いのですが
本作品の場合はどちらかというとその準備に位置づけられてます。
ヒプノワールドへ向かう様子に技術やイメージを絡めた親和性の高い催眠です。

階段の一番下にある扉を抜けヒプノワールドに到着した後にするのは探検。
鬱蒼とした森をしばらく歩き、抜けた先にある大草原で昼寝を楽しみます。

「ムワムワと漂う蒸れた空気は、まるで真夏の温室のような暑さで…。あなたはただそうして立っているだけで、もうすでにジットリとした汗を、浮かベてしまっているかも…知れません」
日光を遮るほどに生い茂った木々、その上を飛んでる鳥たち、地面に生える毒々しい色のキノコ
そして探検するほど感じられる暑さと湿気。
視覚や聴覚以外の感覚にもアプローチして臨場感を高めます。
人間は五感から情報を得る生き物ですから、刺激される感覚が増えれば当然リアリティも上がります。
主人公が歩き疲れた様子を通じてさらに脱力させるところもシーンに合ってて効果的です。

「ふ~んわりモコモコとした綿毛のような、まるでぬいぐるみのように柔らかな感触が、あなたの右の手の平に…ぽよぽよとして、気持ちいい」
その後の草原で過ごすシーンものどかな情景がもたらす爽快感や
遠くで草を食べてる牛たちの光景、偶然近くに寄ってきたウサギの柔らかさなど
聴き手が実際にいる気分に浸れるように様々なイメージを提供します。

この後サキュバスとエッチするとは思えないほど癒しのパワーが強く
疲れてる人が聴いたらそのまま眠ってしまうかもしれません。
リラックスや催眠状態を深めつつヒプノワールドにいる気分に浸らせます。

エッチを始めるまでの環境作りに注力した個性的な催眠です。
聴き手をヒプノワールドに招待し、澪の言葉を素直に受け入れられるようにすることを目的に
メトロノームを使ったリラックスから始まり海に沈んだり階段を下りるイメージ
森を移動し草原で寝転ぶイメージなど、自然に関するイメージを中心にお話を進めます。
そしてそれらから連想される印象に合った暗示を入れて仮想世界へ少しずつ引き込みます。

サークルさんがパート名を「導入、トランストレーニング」とされてることもあり
できるだけ多くの人が催眠に入れるように色々考えて組み立てられてます。
中でも視覚、聴覚、感覚にバランスよく働きかける後半シーンが特徴的で面白いです。
不安感や疲労感をわざと少し与え、直後に希望や爽快感に浸らせる揺さぶりっぽいアプローチもしてきます。

実はこれらを行った後に澪が一度半覚醒させるシーンがありまして
その直後に再び催眠状態に戻しより深く入れるように導いてくれます。
エッチの最中にもこの動作が入りますから後になるほど意識のぼやけや心地よさが強くなるかもしれません。
長時間作品にありがちな途中解除を避ける試みもされてる親切設計です。
サキュバスの体を全身で味わいながら
前編のエッチシーンは62分間。
プレイは体の匂いを嗅がれる、69、おまんこの鑑賞/匂いを嗅ぐ、クリ舐め、顔面騎乗、フェラ、尿道責め、精液吸引、オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありです。
エッチを始める直前に服を脱ぐ指示が出ます。

「左足の裏…左足の指の股…左足のすね…左足のひざの皿…左足のふともも…ふとももの内側…股の間…。あなたのアソコを、じぃ~っと見つめる」
森をたくさん歩いた疲れでつい夜まで寝てしまった主人公は
空を飛んでいたサキュバスに発見され全身の匂いを丹念に嗅がれます。

エッチはサキュバスのリードのもとお互いに責め合います。
最初の23分間は感度の上昇を見据えたプレイ。
サキュバスが彼の匂いを隅々まで嗅ぐところから始まり、下半身裸になっての69
そのままおまんこを近づけて彼にクリトリスを舐めさせるなど、女性の大事な部分をたっぷり味わわせて興奮を誘います。

「鼻息のディープスロートを使って…股間周辺に漂う空気を丸ごと、ぐぅぅ~っと吸引する。うっとりとなる…」
イメージを重視したアプローチはエッチに入っても変わりません。
引き続き案内役を務める澪がサキュバスの行動や主人公の心理を主観視点でリアルに語ります。
感度を上げたり気持ちよくする暗示もそれなりに入れますが
プレイの様子やサキュバスの存在を感じさせるセリフのほうが多いです。

「微量のアンモニア水をからめた…チーズフォンデュ…。遅れて奥のほうから漂う…甘い甘い酔いのまわるような…フェロモンの香り…。それを臭気と片付けてしまうには、あまりにも魅惑的なニオイであることを…あなたは本能的に知っています」
その部分がよく出てるのがサキュバスがおまんこを近づけてくるシーン。
柔らかいお肉の中心にある綺麗な割れ目の形や、そこから漂ってくる匂いを通じてやる気にさせます。
本作品のサキュバスは意外と大人しいキャラで彼が嫌がることをする気はありません。
仮想世界でのエッチをリアルに体験できるようにじっくりねっとり責め続けます。

続く39分間は打って変わってサキュバスが責める番。
顔面騎乗の体勢になって主人公により濃厚なおまんこの味を教え込み
それを耐えたお礼に人間相手では絶対できないプレイで射精させます。

「サキュバスのわがまま放題なお尻の遊戯に、顔面を揉みくちゃにされて、いいように弄ばれても…。それが何故かあなたにとっては、とても幸せで、気持ちいい…」
顔面騎乗は場合によっては窒息も絡んでくるプレイですが
ここでは苦しみを匂わせる描写は特になくそうされる快感だけを言葉で伝えます。
先ほどあったおまんこの匂いを嗅ぐ描写も相まって何かの匂いを感じるかもしれません。
最初は抵抗を見せてたのがすっかり魅入られてる彼の様子にもサキュバスらしさを感じます。

それ以上に面白いのが顔面騎乗の後に登場するフェラ。
金玉や竿を普通に舐めるのかと思いきや、長い舌を尿道口に滑り込ませ
そのまま奥の奥まで進み金玉の中にある精液を直接吸い取ろうとします。


「ちゅぅぅ~っ・…ちゅぅぅ~っ…。あなたの左右の睾丸が…きゅぅぅ~んとなる…。今まで体験したことのない、ビクビクとした快感が…あなたのお腹の内側から、連続して駆け抜ける…上へ上へ」
できるだけイメージしやすいように細かな描写を交えつつ
自分の体内を彼女に犯される快感や精液を吸い取られる快感を味わわせてくれます。
それでいて彼が昇天しそうになるとちゃんと止めるところに優しさを感じます。
精液を搾り取っておしまいではなく、彼をもてなすことも考えて責めます。

私がイメージ系の作品と相性がいいのもあるのでしょうが
このシーンでは股間の根元にムズムズした快感がしばらく続きました。
そのまま責め続けてたらドライできてたかもしれません。
それほど激しくないのに強めの快感を与えてくれる非常に独特なプレイです。

射精に直結するオナニーはおよそ8分間。
サキュバスが舌を尿道まで戻し、利き腕の重さを解除してから二人で内外を同時に責めます。
さらに少し経つとその上から彼女がおちんちんと金玉をしゃぶってさらなる快感を与えます。
主人公の腕は透明化してるらしく、彼女の顔をすり抜けておちんちんをしごけるそうです。

「気持ちいい…。まるで人格の全てを受容されたように、幸せな気分…。唾液にまみれたサキュバスの口の粘膜に、生ぬるく柔らかに…包まれる悦び…」
オナニーが生み出すいつもの快感、サキュバスの舌がもたらす異質の快感
そして男性にとって最も大事な部分を口に丸ごと包まれる幸福感。
心と体にバランスよく働きかけて普段よりも気持ちいい射精へ導きます。

おちんちんをいじり始めるまでの時間が長い=結構焦らされたおかげで
オナニーを始めた瞬間は生暖かい快感が全身に走りました。
ペースや強さは完全に聴き手の自由ですから1日程度溜めておけば時間内の射精は十分可能です。

仮想世界にいる気分に浸らせつつ、サキュバス特有のプレイを行い、セルフでフィニッシュする。
テーマ性とやりやすさを大事にした奇抜で穏やかなエッチが繰り広げられてます。

前編の射精シーンは1回。
淫語それなり、ちゅぱ音ごく僅か、喘ぎ声はありません。

おまけは10種類の音素材です。

後編へ続く…。
ヒプノティックオナニー ~into the deep(サキュバス編)(後編)

CV:紅月ことねさん
総時間 3:19:09(本編…3:05:23 おまけ…13:46)


体験版はこちらにあります