催眠でオナニーのお手伝い SなAI佐渡レム

サークル「愛熊屋」さんの催眠音声作品。

今回紹介するサークルさんの処女作は、無機質でSっ気の強い女性AIが
Mな男性にコンパクトな催眠とエッチなサービスを提供します。

彼女の魅力を前面に押し出したオナサポ色の強いプレイが魅力で
暗示でオナニーをコントロールしたり感度を上げるといったことはほとんどせず
「最低」「ゴミ屑」などきつめの言葉責めを冷たい口調で浴びせかけてM心をくすぐります。
理由はこの後説明しますが、一般的な催眠音声とは内容が大きく異なることをご了承ください。
冷静なAIのちょっぴり意地悪なご奉仕
女性AI「佐渡(さどの)レム」の指示に従いオナニーするお話。

「あら…起動しちゃったんだ。ようこそ、マスター」
レムはややたどたどしい口調で話す無感情な声のお姉さん。
作品のコンセプトや注意事項を簡単に説明すると、AIを起動した主人公に早速エッチな催眠をかけます。

本作品はMな男性の欲求を満たしながら射精させることを目的に
彼女がおよそ20分に渡って催眠をかけたりエッチのリードをします。
催眠音声は術者の誘導で催眠に入り、様々な暗示で心身をコントロールされる作品が多いのですが
本作品の場合は同人音声におけるオナサポにとても近い作りをしています。

最初から言ってしまいますと、この音声を聴いて深い催眠状態に入れる可能性は低いです。
エッチも催眠の技術ではなく彼女のつれない態度や言葉責めで興奮させるスタイルを採ってます。
催眠に入ってるかどうかで気持ちよさに違いの出にくいプレイをしてるので
ドライオーガズムを初めとする催眠特有の快感を味わえる人はほとんどいないでしょう。
品質の良し悪しではなく元からそういう風に作られてないということです。

「声に合わせて何かをするように、指示することがあります。できなかったり、タイミングが合わなかったりしても、気にする必要はありません」
ただし、レムのキャラ作りは結構しっかりしてます。
催眠パートでは簡単な心得を教えて聴き手の緊張をほぐしてくれますし
エッチに入ると持ち前のSっ気を発揮して彼のM心を適度に刺激します。

最初から最後まで感情を込めずに話すので雰囲気的なエロさは乏しいものの
言葉責めはややきつくて属性が合う人ならゾクゾクする可能性を秘めてます。
ある程度の無慈悲さを見せつつ自由にオナニーさせる比較的緩いプレイが味わえます。

催眠はおよそ7分間。
仰向けに横になって目を瞑りストレッチ、手足の脱力、深呼吸を順に行います。

「両肩を持ち上げるような感じで、グッと力を入れて。(2、3秒後に)力を抜いて」
「右手がだんだん重くなっていきます。右手が重い、重い……。右手が重い、重い……」

ストレッチはどこをどう動かすか指示しながら両手と両肩を2回ずつ動かし
脱力は手と足に的を絞り同じ表現で重さや温かさを伝える暗示を軽く入れます。
やってる事は特に問題ないのですが、超短時間で誘導するには色々不足してると言わざるを得ません。
深呼吸も声に合わせてするだけですし、多少リラックスするあたりが限界です。

簡単に言うと、本作品の催眠は暗示を受け入れやすくする準備で終わってます。
普通の催眠音声はこの後に深化させたりエッチを有利に進める暗示を入れるのですが
本作品はそれが省略されてるので催眠と呼ぶには不完全です。
これが先ほど「深い催眠状態に入れる可能性は低い」と書いた理由のひとつです。
指示は緩く、言葉はきつく
エッチシーンは8分間。
プレイは乳首オナニー、オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りになります。

「マスターが大好きな、オ・ナ・ニーの、時間ですよ」
手短な催眠で主人公を適度にリラックスさせたレムは
おちんちんを自分で取り出させてから乳首を好きにいじるよう言います。

エッチは彼女に言われた通りにオナニーします。
最初の5分間は射精に向けて心身を温めることを目指したプレイ。
乳首オナニーしながら彼女の言葉責めを聴いたりセリフを復唱して気持ちを盛り上げます。

「マスターが気持ちよくなれる方法で、好きに触っていいですよ」
オナサポと言うとシコシコボイスでペースや強さを細かく指示するプレイをイメージする人もいるでしょうが
彼女の場合は開始、停止、射精のタイミングだけを決める緩いものです。
最初から最後まで乳首をいじり続けるので開発済みな人のほうが気持ちよくなれるでしょう。
暗示と呼べるセリフはごくごく僅かです。

「私は、ただプログラム通りに音声を発するだけの、感情の無いAI。なのに、犬みたいになんでも言うこと聞いちゃうなんて、お馬鹿さんですねぇ」
もうひとつのポイントは言葉責め。
普段通りの冷めた口調で彼のことを見下し、時には「馬鹿」などきつめのセリフも言います。
表現は比較的ハードですけど感情を込めずに言うため心を抉られるほどではありません。
Mな彼を喜ばせるサービスの意味合いが強い要素です。

続く3分間はお待ちかねの射精シーン。
軽い休憩を挟んでから乳首とおちんちんを同時にいじり、カウントに合わせて絶頂します。

「使いみちのないゴミ精子は、ティッシュに包んでゴミ箱に、ですよ?」
1カウントごとに長めの意地悪なセリフを挟んでくるのは面白いですが
プレイ時間の短さをカバーするには至ってないというのが正直なところです。
時間内に本気で射精させるのなら最初からおちんちんをいじらせたほうが良かったかなと。
催眠と同じく消化不良に感じました。

このように、暗示ではなく言葉責めで興奮させるM向けのエッチが繰り広げられてます。
キャラは立ってるのだが…
レムの声、口調、態度が最も耳を惹く作品です。

レムはエッチなAIプログラムをダウンロードしてくれた主人公をできるだけ楽しませようと
機械らしい無機質な態度で常に接し、エッチに入ると多少Sっ気のあるリードをします。
深化させずリラックスだけさせる催眠、技術を使わずM向けの手段で気持ちよくするエッチ。
催眠音声の一般的な流れとはかなり違うスタイルでサービスを進めます。

「頭どうかしてます、オナニー以外にやることないんですか? …でも、お馬鹿なところも可愛いですよ」
彼女は表面だけを見るとつれないキャラですが、その一方でツンデレ属性も持ってます。
きつめの言葉責めをした直後にそれでフォローしますから事務的感が薄いです。
心を持たない存在に人間味を持たせて魅力を引き出してます。

それ以外についてはこれまで書いてきたことからもわかるように首を捻る点が多いです。
個々の内容もそうですが噛み合せの悪さが最も気になりました。
具体的にはエッチがセルフなのに催眠パートで手足の脱力を頑張ってたり
催眠をかけたことをほぼ考慮しないエッチをしてることが挙げられます。

全体の流れがぎくしゃくしてると聴き手に疑念を与え、場合によっては催眠が解けてしまうこともあります。
そういうところを考えながら製作してこその催眠音声ではないでしょうか。
現在の有料はどの作品もレベルが高いですし、この品質では非常に厳しいと私は考えてます。
19分で1000円とコスパが悪いのも残念です。

射精シーンは1回。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上のことから今回はこの点数とさせていただきました。

CV:まさきふぁんさん
総時間 19:07

オススメ度
■□□□□□□□□□ 1点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は2点。
コスパで-1してあります。